これまでのホタル撮影は、ホタルの乱舞する風景写真とホタルが発光している姿をストロボを使用したマクロ撮影の方法を紹介しましたが、今回は、ストロボを使用しないホタルの発光する様子を撮影する方法を紹介します。ホタル撮影の中では、もっとも自然で、しかもホタルにとっても優しい、また生息地での撮り方ですので、生態写真になります。(ホタルの生息地で、ストロボ使用は禁止です。)技術的には、難しいテクニックではありませんが、ホタルの生態を知っている必要があります。
ホタル撮影の方法は、乱舞の撮影と同じですが、ホタルになるべく近づいて撮影しなければ、乱舞の写真と同じになってしまいます。また、ホタルの体もうっすらと写す場合は、シャッターチャンスも多くはありません。その日の一番最初に光るホタルを狙うようにします。いわゆる「一番ホタル」です。このホタルは、葉の先に止まったまま発光し、しばらくは動かないでじっとしているからです。また、撮影の場所や生息地の場所によって多少「一番ホタル」が発光を開始する時間に違いはありますが、ホタルが多く乱舞する時間帯に比べれば、まだ周囲に残照がありますので、下のようなホタルの撮影が可能です。
下写真:ホタルの写真/生態写真集・源氏螢より
オリンパスOM−2 ズイコ−50mmF1.8 EPJ-135
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オリンパスOM−2 ズイコ−50mmF1.8 EPJ-135
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