ゴマシジミ(Maculinea teleius)は、シジミチョウ科ゴマシジミ属(Maculinea属)のシジミチョウで、掲載のゴマシジミ本州中部亜種(Maculinea teleius kazamoto)は、環境省RDBに絶滅危惧ⅠA類(CR)として記載され、松本市においては、市の特別天然記念物に指定している。
昨年は、3週連続で生息地を訪れた。いずれも天候が悪く開翅の撮影は叶わなかった。そして今年。まずは8月1日。朝から快晴で気温が高く、開翅はなし。続いて翌週の9日。朝5時から生息地にて待機するが、飛んでばかりで止まらない。止まっても翅を全く開かない。
ゴマシジミの撮影そのものは難しくないが、美しい翅表を撮るのは簡単ではない。ゴマシジミは、翅を開かないことで知られているのだ。それでも翅を開く条件はある。それを分かっていて、天気予報を信じて訪れるが、いざ現地を訪れると予報と違う。通算5回目の残念遠征である。週末のみで、しかも遠方であるから仕方がないが、しかし悔しい!
連日の猛暑。東京都内では、最高気温が毎日35℃近くで、夜も熱帯夜。信州の朝は、気温13℃。寒くて夜中の2時半に起きたほどだ。天然のクーラーで寝られる心地よさ?(寒すぎるし、寝返りの打てない車内)と、絶滅危惧ⅠA類のゴマシジミに今年も出会えたことに感謝したいが、近くない距離に他の昆虫との連戦はほとんどできないので、ゴマシジミに絞って撮影できなければ、成果はゼロ。
計画がどんどん狂っていく。時期的に静岡におけるゼフィルスの撮り直しは諦めざるを得ないし、22、23日は仕事とホタル関係の会合で出掛けられない。
さて、次の週末はどうするか?ダメを覚悟で、もう一度ゴマシジミか。あるいは、ゴマシジミは来年にして、ヤンマの撮り直しにするか・・・。
ゴマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/250秒 ISO 400 +1EV(撮影地:長野県松本市 2015.8.1)
ゴマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 500 +1 1/3EV(撮影地:長野県松本市 2015.8.1)
ゴマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 3200 +1 1/3EVEV(撮影地:長野県松本市 2015.8.1)
ゴマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 3200 +1EV(撮影地:長野県松本市 2015.8.9)
ゴマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 1250 +1EV(撮影地:長野県松本市 2015.8.9)
こんにちは。恥ずかしながら、こちらで蝶の写真をたびたび拝見して、翅の表と裏が全く違うというのを認識した次第です。それまではずっと同じ色だと思っていました。と言うより、興味が無かったのでそういう見方をしていなかったのでしょう。
今回、開かなかったのはとても残念でしたね。次を期待しましょう。
多摩NTの住人様、こんばんは。
だいぶ前にコメント頂いていたのにお返事が遅くなってしまいました。
申し訳ございません。
このブログのシステムが古く、サポートが終了したためエラーが多く、返信が遅れてしまいました。
チョウの翅の表と裏ですが、種類によっては、裏側は裏地のような模様のものもいますが、
お気づきになられたように全く別なものもいます。
モンシロチョウなどは、表も裏もあまり変わりませんが、裏は枯葉のようなのに、翅の表はエメラルド・グリーン・・・派手なチョウほど、裏は地味なものが多いと思います。
このゴマシジミ野翅表は、裏地からは想像もできない色合いなんです。
また来年、がんばります。