アオイトトンボ(Lestes sponsa)は、平地や山地の挺水植物が繁茂する池・沼・湿原の滞水などに生息し、当ブログに何度も登場する普通種であるが、その美しさから、見かければカメラを向ける種である。
ちなみにアオイトトンボは、アオイトトンボ科で、日本国内のアオイトトンボ科は、成虫で越冬するオツネントンボ属とホソミオツネントンボ属、卵で越冬するアオイトトンボ属の3属7種が生息しており、エゾアオイトトンボとオガサワラアオイトトンボ以外は比較的全国に分布、コバネアオイトトンボは局地性が強く絶滅が危惧されているが、他は、普通に見られるイトトンボである。またアオイトトンボ属は、金緑光沢の体色が特徴であり美しい。
アオイトトンボ科(Family Lestidae)
- オツネントンボ属(Genus Sympecma)
- オツネントンボ Sympecma paedisca
- ホソミオツネントンボ属(Genus Indolestes)
- ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus
- オガサワラアオイトトンボ Indolestes boninensis
- アオイトトンボ属(Genus Lestes)
- アオイトトンボ Lestes sponsa
- エゾアオイトトンボ Lestes dryas
- オオアオイトトンボ Lestes temporalis
- コバネアオイトトンボ Lestes japonicus
アオイトトンボのオスは、成熟すると胸部および 腹端に白粉を生じる。金緑光沢の美しい体色が白くなってしまう。
粉をふくトンボは多い。シオカラトンボは、その最たる例だ。全く別の種類のように変化するが、様々な文献を見ても、成熟すると粉をふく理由の記述は見当たらない。
乗鞍高原の「まいめの池」では、無数のアオイトトンボが岸辺近くで戯れていた。まだ未成熟で金緑光沢の美しい体色の個体や、少し粉を吹き始めた個体等様々であった。(写真1.~2.)
過去に撮影したアオイトトンボを再掲載し、成熟度合いを見比べたいと思う。
アオイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 250 +1/3EV(撮影地:長野県松本市 2015.8.1)
アオイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 800(撮影地:長野県松本市 2015.8.1)
アオイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/500秒 ISO 200(撮影地:富士宮市小田貫湿原 2010.07.10)
アオイトトンボ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.5 1/320秒 ISO 200(撮影地:栃木県真岡市 2011.9.17)
アオイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/250秒 ISO 640(撮影地:埼玉県入間市 2010.10.10)
こんにちは。
アオイトトンボ、どれもを見ても輝いて綺麗ですね。
イトトンボ、何回か見たことがありますが
こんなに綺麗なイトトンボを見たことがありません。
繊細な感じなので見てみたいです。
挺水植物が繁茂する池・沼・湿原の滞水などに生息しているとのこと、
遠出はできないので自然教育園で見られると良いのですが・・・
granma様、こんばんは。
コメントいただきありがとうございます。
アオイトトンボは、他のイトトンボに比べて少し大きく、水辺の草むらにも止まっていますので、
撮影は難しくありません。
10月頃まで見られますし、秋になれば眼が真っ青になります。
お出かけの際は、是非、探してみてください。