サラサヤンマ(Sarasaeschna pryeri)は、ほとんど水のない湿地に生息しており、幼虫(ヤゴ)の生態が詳しく分かっていないヤンマで東京都、神奈川県、群馬県、長野県では、絶滅危惧Ⅰ類に選定されている。当ブログ記事の中では登場回数の多いヤンマで、左の「検索」窓にサラサヤンマと入れると、下記4つの記事に写真を掲載している。
サラサヤンマはホバリングの名手で、羽ばたきながら静止飛翔する。葉等に止まったトンボの撮影は難しくはないが、ホバリングの撮影は、静止飛翔しているトンボに対して、マニュアルでピントを合わせながらシャッターを切る。或いは、置きピンをしてファインダーに収まったらシャッターを切るのが基本で難易度は高い。
サラサヤンマは、比較的静止時間が長く、人を警戒することなく至近距離でホバリングしてくれるが、相手は昆虫。そう簡単には撮影させてはくれない。撮れそうで撮れないところに、カメラマンとしては何とかバシッと撮りたいと意欲を掻き立てられる。2年前に撮影したサラサヤンマのホバリング写真は、これだ。
サラサヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.5 1/125秒 ISO 640 +1EV(撮影地:東京都 2013.05.25)
上記写真の撮影時に、300mm望遠ではなく90mmマクロの方が適していると思い、次回の課題としていたため、今回、タムロン90mmを持って生息地を訪れてみた。
サラサヤンマは、期待通りに湿地の上をホバリング中。そっと近づきピントを合わせるが、すぐに移動して、別の場所で長時間のホバリング。チャンスを狙ってシャッターを切る。フィルムでは何本無駄にするか分からないくらい撮ったが、満足できる写真は撮れなかった。
サラサヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 320 -2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2015.5.30 10:15)
サラサヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 320 -2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2015.5.30 10:19)
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