今年は、「満月と桜」の組み合わせで撮りたいと思っていた。先月の満月は、ちょうど東京近郊で桜が満開、休日とも重なったのだが、あいにくの天気で月は見えず断念。今月はGW期間中ということで、その頃に満開になる長野県白馬村を選んだ。白馬村の桜と言えば、貞麟寺のしだれ桜が有名だ。樹齢は400年を超えるエドヒガン系の糸桜で樹周5mの巨木。2013年4月に「貞麟寺の枝垂桜」として掲載している。
19時に到着すると、しだれ桜は下方からライトアップされ、暗闇に妖艶な姿を浮かび上がらせていた。月も良い感じで出ている。実際の月齢では満月に二日早いが、ほぼ丸く見えるので良いだろう。ただし、複数の強烈なライトで桜の色が飛んでしまっており、撮ると桜全体が黄色に写ってしまう。更には、境内なので撮影場所が限られ、月との位置関係等、構図が難しい。
東山魁夷の「花明り」や「宵桜」のような日本画風の写真を撮りたくて出掛けたのだが、思うようには撮れなかった。今回、特に貞麟寺の桜でなくても良かったのだが、和歌山から向かったので、ロケハンの時間がまったくなく、安易に場所を決定したことが敗因だ。しかし、撮ったからには掲載したいと思い、何度も現像をし直して、どうにか見られる画像に仕上げた。「妖艶なる魔力を感じる夜桜」とでも言うべきだろうか。
来年は、休日と桜の時期と満月が重なる日が4月に1度しかないので、もっと事前に研究とロケハンを行って望むようにしたい。
満月と桜
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 6秒 ISO 100(撮影地:長野県白馬村 2015.5.2)
満月と桜
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.0 6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県白馬村 2015.5.2)
こんにちは。白馬遠征はこのためでしたか。ご不満のご様子ですがとても妖艶な夜桜に仕上がっていると思います。
多摩NTの住人様、コメントありがとうございます。
4月の満月がダメでしたので、白馬村で撮ろうと計画しました。
運良く天気も晴れで、月も綺麗でしたが、撮りたいイメージとは違ったものになってしまいました。
表題は、後から仕上がった写真を見て付けました。
行ってから考えるのではなく、事前にもっと準備しなければならないと痛感した次第です。
こんばんは。
月と夜桜、このような妖艶な桜の写真を初めて見ました。
お撮りになりたかったイメージと違ってしまったのでしょうけれど
なかなかこのような光景は見られないと思います。
とてもインパクトの強い桜のお写真だと思いました。
granma様、こんにちは。
「とてもインパクトの強い桜の写真・・・」そうおっしゃって頂きありがとうございます。
思い描いていた満月と桜とは、まったく違うのですが、この組み合わせは、今年はこれが最後のチャンスでしたので、目の前の桜と格闘しながら撮りました。
表題は後から付けたのですが、妖艶さが際立つ絵になりました。