雨上がりの21日、日曜日。思った通りに夜中から濃霧注意報が発令されたが、霧氷が付くほどの冷え込みにならないため、信州遠征は諦めて「紅富士」の撮影に切り替える。午前2時半に自宅を出発し、「富士の夕景」を撮影した箱根の大観山に向かった。
到着すると、期待した一面の雲海はなかったが、とりあえず富士が見えるのでカメラをセットして日の出を待つ。6時50分。富士の山頂に朝日が当たり始めた。同じ場所から見る富士山でも、朝と夕方では、その表情はまったく異なるし、空気感も違う。当然、同じ「紅富士」でも忍野、三つ峠、山中湖、裾野から望む姿もそれぞれ特徴があり、この大観山から見る紅富士も美しい。
僅か10分ほどのドラマにシャッターを切り続ける。こうした有名な景勝地において撮るいわゆる定番写真は、光と色、雲の形やフレーミングの違いだけで、皆同じような写真になってしまうが、一期一会の光景であることに違いない。美形ではない流れる雲も二度と見ることはないので、結果が駄作でも今日という日に感謝しようと思う。
次は、この場所から「雪景色」を撮るのが目標である。
本年も、残すところ1週間余り。例年、年明け最初の記事は、「富士」の写真としていたが、今回は、この富士の姿で締めくくりたいと思う。そして後日、私自身の年末恒例である「今年の自己ベスト」を昆虫編と風景編としてまとめ、一年を振り返って反省をしたいと思う。
富士山(夜明け前)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 15秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:神奈川県箱根町 2014.12.21 6:16)
富士山(夜明け前)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/8秒 ISO 100(撮影地:神奈川県箱根町 2014.12.21 6:45)
紅富士(大観山より)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/40秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:神奈川県箱根町 2014.12.21 6:53)
紅富士(大観山より)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/125秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:神奈川県箱根町 2014.12.21 7:02)
こんにちは。
今年最後の富士山ですか。とても綺麗な紅富士です。「今年のベスト写真」も期待しています。
かなり紅くなりましたね。
また撮影に行きましょう。
こんばんは。
大観山から見た富士山の夕景も良かったですが
明け方の雲の上に富士山の姿も素晴らしいですね。
朝陽をうけた富士山の色合いが刻一刻と微妙に違って見えて
来るのを実際にご覧になっていてきっと感動なさったことと思います。
日中に見る富士山とは違うのでしょうね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
富士山は、大勢の方々が撮っておられますので、ありきたりの写真ではありますが、
その日の天候、雲の様子、日の当たり具合で表情が変わります。
その瞬間の富士を美しく撮れれば、それで良いのかなと思って撮りました。
「今年のベスト」あまりないのです・・・無理やり選んでおります。
Udagawa氏、こんばんは。
この日の朝は、紅というよりオレンジ色に染まりました。
ターンパイクは、凍結でチェーン規制でした。
雪が降ったら、また行きましょう。
前夜から、霧ケ峰もいかがでしょう?
granma様、こんばんは。
夜明け前の富士から見ていて、徐々に山頂から朝日が当たっていく瞬間は、
とても美しかったです。
この紅富士の色合いは、ほんの10分たらずで、それ以降は、日中に見る富士の色合いに
なってしまいます。
夕方も良いと思いますが、やはり早朝の光には、特別の力があるように思います。