前記事に掲載の「富士山と日周運動」を撮影した後は、場所を移動して大きな駐車場にて朝まで仮眠。ここまで来て、朝日に染まる紅富士を拝まずに帰るわけにはいかない。紅富士は、これまで忍野「紅富士」と山中湖「紅富士(山中湖)」において撮影しているが、今回は、初めて裾野市側から撮ることにした。北側から見る富士と違って宝永山の火口があり、荒々しい男性的な富士が望める。
5時半に起床。外気温は0℃だが、朝日の当たる瞬間を逃すことのないように夜明け前からカメラの後ろで待機する。空が白々してくると、眼前にダイナミックな富士が現れた。西の空がピンク色に染まり出す。もうすぐ朝日が当たる・・・
6時22分。白と黒の稜線に色が付き始め、その濃度とコントラストが刻々と変化していく。初冬の朝日は、どこまでも澄み渡った青い空を背景に、富士を紅色に染め上げ、その雄姿をより一層引き立ててくれた。ちなみに「赤富士」と「紅富士」は、どちらも富士の山肌が朝日で照らされた様子を差すが、季節によって言い換えている。「赤富士」は晩夏から初秋で、「紅富士」は冬の頃の様子を言う。
この場所は、裾野に広がる紅葉も美しい。今回は、残念ながら時期が過ぎてしまっていたので、来年の秋に紅葉と冠雪の富士を撮ることにしよう。
紅富士
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/20秒 ISO 100 -1 1/3EV(撮影地:静岡県裾野市 2014.11.23 6:25)
紅富士
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 100 -1 1/3EV(撮影地:静岡県裾野市 2014.11.23 6:29)
こんにちは。
ここまで来られて、星だけと言うわけにはいきませんよね。
素晴らしい写真です。
「赤富士」と「紅富士」と、使い分けているんですね。
多摩NTの住人様、コメントありがとうございます。
駐車場に止めた車の脇から撮っていますので、誰でも撮れる光景ですが、私的には初めての場所からの富士のため、掲載しました。真冬の真っ白な富士の時に、もう一度行ってみたいと思います。