マユタテアカネ(産卵)

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 9月は、ホタルの生息する自然環境の保全と再生の指導に各地へ出かけているため、昆虫の観察と撮影は、空いた時間に都内の里山において、トンボ等の生態学的に未撮影のシーンを撮るということにしているが、マユタテアカネのペアと産卵のシーンもその1つであった。

 マユタテアカネ(Sympetrum eroticum eroticum)は、おもに平地や丘陵地の樹木に囲まれた挺水植物が繁茂する池沼や湿地などに生息する最も普通に見られるアカトンボの1種。アカネ属の中ではやや小型で、マイコアカネやヒメアカネに似ているが、顔面の眉斑で区別がつく。形態的差異は、過去の記事「日本のアカネ属」を参照いただきたい。
 マユタテアカネは、未熟期では雌雄とも体色は黄褐色をしており、成熟するとオスは腹部が赤化し胸部はこげ茶色になる。メスは成熟しても赤化せず体色が全体に濃くなる程度であるが、まれに腹部背面の赤化する個体が現れる。また、メスにはノシメトンボのように、翅の先端に褐色の斑紋がある個体とない個体がいる。
 成熟したオスは水辺に静止して縄張りを持ち、周囲を巡回しながら飛翔。オスはメスを見つけると捕まえて連結し、周囲の植物や地面に止まり、交尾を行う。産卵は雌雄連結したまま、ごく浅い水、あるいは泥の中に、打ち込むようにして産卵していく(連結打水産卵または連結打泥産卵)が、メスが単独で行うこともある。

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マユタテアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.0 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(撮影地:東京都あきる野市 2014.9.21)

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マユタテアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.0 1/400秒 ISO 3200(撮影地:東京都あきる野市 2014.9.21)

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マユタテアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.0 1/500秒 ISO 2000(撮影地:東京都あきる野市 2014.9.23)

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マユタテアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 3200(撮影地:東京都あきる野市 2014.9.21)

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マユタテアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.0 1/400秒 ISO 3200(撮影地:東京都あきる野市 2014.9.21)

コメント(2)

こんばんは。
マユタテアカネ、という名前初めて知りました。
赤い色が綺麗ですね。オスが赤くてメスをひきつけるのでしょうね。
飛んでいる所をお撮りなっていらして
ピントもしっかりあっていて素晴らしいです。
連結したまま飛んだりするのですね。
この秋はまだ赤トンボは見ていないので
こちらで昆虫の登場する秋を感じさせて頂きました。

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