アサマシジミの撮影が出来たので、同属の ミヤマシジミと近似種のヒメシジミをまとめてみた。
ヒメシジミ、ミヤマシジミ、アサマシジミの分類は、研究者によって見解が異なっており、3種をヒメシジミ属(Plebejus属)としてまとめている場合とミヤマシジミ、アサマシジミをミヤマシジミ属(Lycaeides属)として分類している場合がある。昆虫の分類は、形態学、生態学、比較発生学など様々な知見を総合して系統分類しており、昨今ではDNAによる系統解析も行われている。上記3種に関して、どこまで研究が進んでいるのか分からないが、個人的には、ヒメシジミ属としてまとめるのがしっくりいく。ただし、ここではヒメシジミ属とミヤマシジミ属に分類し、3種の写真を並べてみた。生態に関しては、各記事を参照いただきたい。
この3種は、形態的に良く似ており、翅裏の模様に関しては、一見、同じように見えて区別が付かない場合がある。しかしながら、斑紋の地域特性や食草、生息環境の相違、翅表の違いから判別は可能である。アサマシジミが一番大きい。尚、3種ともに環境省RDBにおいて絶滅危惧種として選定されている。
ヒメシジミ属(Plebejus属)
- ヒメシジミ(Plebejus argus micrargus)準絶滅危惧(NT)
ミヤマシジミ属(Lycaeides属)
- ミヤマシジミ(Lycaeides argyrognomom)絶滅危惧ⅠB類(EN)
- アサマシジミ(Lycaeides subsolanus)絶滅危惧ⅠB類(EN)
ヒメシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 320(撮影地:長野県諏訪市霧ヶ峰 2014.7.12)
ミヤマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.9.28)
アサマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 640(撮影地:山梨県 2014.7.21)
ヒメシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 800 -1/3EV(撮影地:長野県諏訪市霧ヶ峰 2014.7.12)
ミヤマシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 250 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.9.28)
アサマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 200(撮影地:山梨県 2014.7.21)
こんにちは。
綺麗な蝶ですね。
翅を拡げた時のブルーが何とも言えません。
見惚れてしまいますね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
コメントありがとうございます。
3種類ともに小さなシジミチョウなのですが、この綺麗さと貴重さ故に採集者のターゲットになっているのが残念です。
今日は、仲間それぞれが30頭捕ったとか自慢げに話しているのを聞くと、心から憤りを覚えます。
こんにちは。
シジミチョウは翅を閉じている時はそれ程私には違いが
わからないのですが、翅を広げるとそれぞれ微妙に色合いが
違いどれも本当に美しいですね。
飛んでいる時は動きが早く、止まった時に撮ろうと思っても
庭ではなかなかとまってくれませんでした。
翅を閉じている姿開いている姿、撮影するのに
それぞれお時間がかかったのではないかと思っています。
granma様、こんばんは。
チョウは、翅表が綺麗な種類が多いので、その姿を撮ることが大きな目的になりますが、活発に活動する時間帯では、撮影に苦労します。ですから、早朝に撮る事が多いのです。
チョウは、朝日で体を温め、翅を開いて更に温めてから飛び立ちます。その時は、葉の上などでじっとしていますから、その時を狙って撮っています。
掲載の3種類は、撮影時間よりも、チョウを見つけるまでの時間が、膨大なものでした。