スジボソヤマキチョウは、昨年9月に山梨県山中湖村で夏眠後の個体を、そして今年5月に長野県白馬村で越冬後の個体を撮影しているが、今回、羽化したばかりの夏眠前のスジボソヤマキチョウを撮影した。
東御市の池の平湿原から白馬村へ向かうルートに鬼無里(きなさ)を通る国道406号線を選んだ。(選んだのは、私ではなくナビだが・・・)途中、車窓からゼフィルスの卍飛翔が見えたので、種類の特定と休憩も兼ねて、車を路肩に止め観察に向かった。ゼフィルスの特定には至らなかったが、時間と環境からメスアカミドリシジミと思われた。
その後、道端の草地を何気なく覗くと、5頭のスジボソヤマキチョウが吸蜜していた。レモン・イエローがとても美しい。中には、モンシロチョウほどの大きさしかない小さなスジボソヤマキチョウもいる。盛夏になる頃は、どこかで夏眠するため、次にお目にかかれるのは9月になってしまう。すぐにトランクからカメラを出して、スジボソヤマキチョウを撮影。時折、オスとメスのランデブーも見られ、マニュアルでシャッターを切るが、そう簡単には写せない。
スジボソヤマキチョウとの偶然の出会いに感動したが、それよりも何よりも「鬼無里」という地区に感動した。今まで見た事のない秘境の山里でありながら、豊かな自然が手に触れることのできる距離にあるのである。ミズバショウ大群落やホタルの里としても有名だ。魅惑的な地名も良い。
スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/500秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県長野市鬼無里 2014.7.12)
スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/640秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県長野市鬼無里 2014.7.12)
スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1000秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県長野市鬼無里 2014.7.12)
こんばんは。
スジボソヤマキチョウのパステルがかったレモンイエローの
色がとても綺麗ですね。背景の優しい緑色と
ヒメジオンの少し濃いめの蕊の色がスジボソヤマキチョウを
美しく見せていますね。
最後のランデブー、優雅な舞いで素敵です。
スジボソヤマキチョウ、八千穂高原自然園で見かけたので
このお写真には感動しました。
鬼無里村、何年か前にツアーでミズバショウを見に行きました。
尾瀬のミズバショウより数が多く密集していて
そのあたりの散策もとても良く又行きたいと思っているのですが
なかなかチャンスがありません。
granma様、こんばんは。
スジボソヤマキチョウのレモンイエローは、本当に綺麗でした。少し逆光気味に撮ると、その魅力がアップしました。
ただし、1枚目は、チョウを横切るように背景に葉が入ってしまい、構図的ははダメ。2枚目は、絞りすぎて背景がうるさくなってしまいダメ。3枚目は、ピントが合っていなくてダメ。どれもボツ写真なのです。
鬼無里地区は、「鬼無里の自然」として、じっくり取り組みたい場所です。昆虫関係が一段落したら、中判のフィルムカメラを買って、何年もかけて通ってみようかと思います。