「会津磐梯山は宝の山・・・」自然が豊かで昆虫も多く、ミドリシジミの仲間(ゼフィルス)も多産する。今回は、ロケハン不足と午前中の数時間という短時間、また時期的な問題もあり、磐梯山麓においては、掲載の4種類しか確認そして撮影できなかった。しかしながら、前回、前々回の記事に掲載したエゾミドリシジミ、ウラミスジシジミも、また他にも、ハヤシミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ、アイノミドリシジミ、オナガシジミ、ウスイロオナガシジミも生息していると言われているから、時期や時間、そして探索場所を広範囲に拡大すれば撮影できる可能性は高い。来年以降、計画に余裕ができたら、何度か通ってみようと思う。
今回掲載した4種は、ゼフィルスの中でも普通種である。アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミは平地性で東京都多摩地区の雑木林でも見られる。
ジョウザンミドリシジミは山地性で、標高1,000m付近のミズナラ林等には必ずいると言っても過言ではない。午前7時~10時頃の活動時刻では、森のギャップのあちこちでオス同士の卍飛翔を見ることができるし、下草でテリトリーを見張る個体もいるから撮影も容易だ。光の当たり具合で、翅表の色が変化するのも、美しい。
今回、ジョウザンミドリシジミの活動をずっと観察してみたが、午前10時頃にオスの卍飛翔やテリトリーを見張る行動は終了し、その後、一部の個体は地面に降りて吸水行動をしていた。吸水が終わると、下草に止まってじっとしており、しばらくすると、クマザサの茂みの中に隠れていくという行動であった。
ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 800 -1EV(撮影地:福島県耶麻郡猪苗代町 2014.7.6)
ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 1250 -1 1/3EV(撮影地:福島県耶麻郡猪苗代町 2014.7.6)
ジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 1000 -2EV(撮影地:福島県耶麻郡猪苗代町 2014.7.6)
アカシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 3200 -1EV(撮影地:福島県耶麻郡猪苗代町 2014.7.6)
ウラナミアカシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 3200 -1EV(撮影地:福島県耶麻郡猪苗代町 2014.7.6)
ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 2500 -1EV(撮影地:福島県耶麻郡猪苗代町 2014.7.6)
こんにちは。
ジョウザン綺麗に撮れてますね!!
ワタシも9~10日にかけて、福島県磐梯山麓へ出かけていました。
雨の合間をぬってでしたが、午前はジョウザンミドリシジミ、午後はエゾミドリシジミを撮影できました。
ジョウザンは地面付近でテリ張りしている個体もいました。
ワタシもやや急ぎ足の旅でしたので、来年はもう少し余裕をもっていければと思っています。「磐梯山録はゼフの宝庫」他のゼフも観察してみたいですしネ。
ともきりんさん、こんばんは。
ジョウザンミドリシジミは、どこに行っても沢山いるので、見飽きてしまった昨今です。しかし、撮影のし易さと美しさで、いつもカメラは向けます。
磐梯山は明確な撮影ポイントが分からず、更には気軽に行ける距離ではないので、宝庫ではあっても苦労します。