ウラクロシジミ(Iratsume orsedice orsedice)は、シジミチョウ科ミドリシジミ族ウラクロシジミ属(Iratsume属)のゼフィルス。2012年6月に福島県会津若松市において、偶然に飛んで来たところを撮影しており、「ウラクロシジミ」として掲載しているが、翅裏だけの撮影。ウラクロシジミの翅裏は、他のゼフィルス同様に地味な色と模様だが、翅表は特別で、真珠のような輝きをもった白銀色なのだ。
ウラクロシジミの生態を学び、入念に計画を練り、撮影に挑んだ。14日に発生を確認。翌15日に再び生息地に向かう。現地に15時に到着したが、すでにウラクロシジミが飛びまわっている。葉に止まって開翅してくれるだろうか?
全部で10頭ほどが飛んでいる。食樹のマンサクではなく、対岸のホウノキと思われる大木の周りをチラチラと飛びまわるウラクロシジミ。時折り、こちらの足元の草むらまで飛んでくることもある。薄暗い渓流を背景に白い翅を輝かせながら飛ぶ様は、他のチョウにはない魅力がある。これほどまでに白銀色が美しいチョウが、他にいるだろうか?
オス同士が近づくと卍飛翔が見られるが、時間は短く、ほんの数秒ほどで分かれてしまう。
ウラクロシジミの行く先を目で追っていると、ホウノキの大きな葉に止まって開翅。カメラとの距離は、およそ15m。慎重にピントを合わせて撮影。証拠程度ではあるが、何とか、開翅写真の撮影に成功した。
来年は、春の時期に食樹であるマンサクをマークしておき、もっと近くで撮影できるポイントを探して、ウラクロシジミを高画質で撮りたいと思う。
ウラクロシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/200秒 ISO 3200 -1EV トリミング(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2014.6.15 15:19)
ウラクロシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 3200 -1EV トリミング(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2014.6.15 15:32)
ウラクロシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 2000 -1EV トリミング(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2014.6.15 15:35)
ウラクロシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 3200 -1 1/3EV トリミング(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2014.6.15 15:53)
ウラクロシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 3200 -1 1/3EV トリミング(撮影地:東京都西多摩郡檜原村 2014.6.15 15:59)
先ほどはメール失礼いたしました。
それにしても、本当に美しいパール色です。
ウラクロも角度を変化させると、煌き具合は変化するのでしょうか?何しろ逢ったことがないモノで…^^;
300mm+2倍テレコンを使われているということは、結構遠くに被写体がいるのでしょうか?
ワタシも遠くの被写体にこの組み合わせを使うことがありますが、手持ちなのでブレてしまうことがほとんどです…(+o+)
ともきりんさん、はじめまして。
拙いブログをご覧いただき、コメントも頂戴しましてありがとうございます。
このウラクロシジミは、最後の民家の庭先にお邪魔させていただき、撮影しました。
目の前にも飛んでくるのですが、なかなか止まりません。
15m先の葉上によく止まるのですが、600mm(35mm換算で960mm)で撮影し、
更にトリミングして、この程度です。勿論、三脚にレリーズは欠かせません。
木が茂っていると、どこにマンサクがあるのかよく分かりませんので、
来年は、春の花盛りのうちにマンサクの場所を探して、もっと高画質のウラクロシジミを
撮りたいと思っております。
機会があれば、ご一緒に撮影したいですね。
今後とも、よろしくお願い致します。