2014年のホタルシーズン開幕である。私にとっては、一年中がホタルシーズンだが、やはり、成虫が光りながら飛びまわるこの季節は、ワクワクする。今年最初に訪れた場所は、千葉県中西部の袖ヶ浦市。この場所は、初めてだ。これまで、人工的に幼虫放流などをしない自然発生地では、例年5月の末に発生する勝浦市が、千葉県内で一番早いと思っていたが、袖ヶ浦は、すでに5月17日に発生が始まっており、関東でも一番発生が早いと言えるだろう。
ゲンジボタルが生息するのは、谷戸の脇を流れる細い流れで、東日本型ゲンジボタルの典型的な生息環境である。谷戸の奥と下流部を中心に発生しており、最下流部は、写真のように直角のコンクリート護岸と中州という農業用水路になっているが、およそ100mの範囲で60頭ほどのゲンジボタルが発光していた。
農業用水路は、一見、ゲンジボタルの生息環境には適さないように思えるが、街灯は一つもなく、県道からも離れているため、ゲンジボタルが飛翔するに十分な暗さが提供されている。時折り県道を走る車のライトが飛び込んでくるが、問題はない。カワニナも多数生息し、コンクリート護岸にはコケも生えていて産卵場所もある。台風時の洪水が心配だが、コンクリート護岸でも条件が整えば生息できる良い例だと思う。
19時20分頃からゲンジボタルが光り出したが、この日は風が強く、夜になってもまったく止むことがなかったため、ゲンジボタルは草むらで光るだけで、ほとんど飛ぶことはなかった。従って、写真は証拠程度。動画も撮影したが、所有するデジタル一眼での撮影は、これが限界だ。(Canonでは、2013年3月に開発発表した動画撮影専用の35mmフルサイズ高感度CMOSセンサーを使用し、ヤエヤマヒメボタルの撮影に成功している。 ヤエヤマヒメボタルの動画)
この地区では、今後、ヘイケボタルの発生も始まるので、その頃に再訪したい。
ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F1.4 25秒 ISO 400(撮影地:千葉県 2014.5.24 19:38)
ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F1.4 20秒 ISO 1600(撮影地:千葉県 2014.5.24 19:42)
ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
こんにちは。
ホタルの季節がやってきましたね。
目白の某ホテル勤務の知人から、ディナーの案内が来ました。
でもやはり自然の中に飛ぶホタルが一番ですね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
今やビオトープや水槽などを含めれば、日本の至る所でホタルが見られますが、やはり、ホタルは里山の生き物です。自然の中で光っている姿に感動してほしいと思います。