スジボソヤマキチョウの越冬を終えた個体(初撮影)と出会った。ギフチョウとヒメギフチョウに交じって弱々しく飛んでいた。しばらく飛翔すると地面に降り、枯葉の上に横になって止まった。(これは、越冬個体習性らしい。)昨年9月に山梨県山中湖村で撮影したもの(写真:下)と比べると、越冬を終えた個体は、翅はボロボロで色も褪せ、翅裏にシミもある。いったい、雪が数十センチは積もる森の、どこで越冬したのだろうか?雪の下の落葉の中なのか?これは、厳しい冬を必死で乗り越えたチョウの姿である。
ちなみに近縁種のヤマキチョウは、越冬後でもほとんど翅の色が変わらないというから、これも不思議である。
スジボソヤマキチョウ(越冬個体)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 200 -1/3EV(撮影地:長野県北安曇郡白馬村 2014.5.3 11:59)
スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200(撮影地:山梨県山中湖村 2013.09.22)
こんにちは。
厳しい冬を越すチョウもいるんですね。
冬の間をどうやって過ごすのか、不思議ですね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
成虫で越冬するチョウは、多くはありませんが、身近な種ですとキタテハがいます。
キタテハは、「越冬」と言っても、真冬でも陽だまりで飛んでいることもありますが、このスジボソヤマキチョウやヤマキチョウは、どこで、どのようにして冬を越すのか良く分かっていません。
また、夏に羽化して冬を越して5月まで生きるので、チョウの中でも長寿なんです。
チョウも種類によって様々な生活史をもっているので、興味深いです。