シリーズ 桜 2014 その5
日の出1時間半後。なかなか霧が晴れない。今日は晴れなのか曇りなのかさえ分からない。空を見上げると一瞬青空が顔を出した。これならいける!桜に斜めに当たる朝日、霧にむせぶ深い谷というシチュエーションで撮影できる場所は、多くない。「山桜に陽が当たってくれ」と祈る。しばらくすると、霧と山桜が朝日に当たってオレンジ色に染まり始めた。谷の向こう側の山も薄らと見えてくる。そして山桜は輝きだした。山奥の厳しい冬を乗り越え咲いた山桜は、春の暖かく明るい陽を浴びて喜んでいるように感じる。何の変哲もない普通の山桜が一番美しい瞬間かもしれない。と思うのは、私一人なのであろう。登山客が何人も通ったが、誰も桜を見ることなく通り過ぎていった。
午前7時。3年越しの目的を達成した満足感とともに奥多摩を後にして青梅街道を西へ進む。小菅村、丹波村を通り柳沢峠を越えて塩山へ。そして勝沼ICから中央道で長野県阿智村へ。目指すは、「駒つなぎの桜」である。つづく・・・
山桜
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/30秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都西多摩郡奥多摩町 2014.4.19 6:38)
山桜
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/25秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都西多摩郡奥多摩町 2014.4.19 6:41)
山桜
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/500秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:東京都西多摩郡奥多摩町 2014.4.19 6:52)
こんにちは、
名もないヤマザクラなのでしょうが、
とても良い形の木で大きいようですね。
その時の光の加減、そして見ている人の気持ちで
桜(だけでなく他の植物でも)は美し見え、
感動を与えてくれるような気がします。
実際には見ていないのですが、
ホタルさんのその時の気持ちが分かるような気がします。
こんにちは。
同じ樹ですが、全く違うものに見えます。
素晴らしい芸術作品です。
granma様、こんばんは。
このヤマザクラに出会った秋に、もしこんな感じならば素晴らしいだろうと、想像してイメージトレーニングをしていました。
今年は、偶然にも休日と満開と気象条件が合い、想像以上の光景に出会うことができました。
ただ、撮影した写真は、私のスタイルの第一歩です。自身のこだわりを持った場所に何度も通って、「作品づくり」を目指したいと思います。
多摩NTの住人様、こんばんは。
1枚目やその前の記事の写真では、背景が霧の白一色ですが、霧が晴れると、このようになります。
私自身では、2枚目が自己満足の写真なのですが、いかがでしょうか。