ダイヤモンドダスト(細氷)とサンピラーは、厳冬期の北海道旭川市などが有名であるが、長野県諏訪市の霧ヶ峰高原でも気象条件が整えば見ることができる。今回、遭遇したダイヤモンドダストとサンピラーは、昨年1月の時(サンピラー)よりも素晴らしく、この自然の美しさに感動しない人はいないだろう。前記事に掲載したダイヤモンドダスト(動画)は、見たままの光景に近く、ダイヤモンドダストとサンピラーの自然芸術の "記録 "としては成り立つかも知れない。しかし、風景写真は「記録」ではなく「作品」でなければならない。
昨年は、カメラマンが大勢いたため、同じポジションからの撮影だったが、今回は私を含めて3人であったため、自由に移動して様々なアングルで撮影した。 ISO感度を100にし、フィルター装着を止めて画質を優先にした。絞りや補正値も色々と変えてみた。しかしながら、ダイヤモンドダストという美しすぎる対象に捉われすぎてしまい、画面構成の細部まで神経が行き届かなかった。手前の霧氷の付いたカラマツの列が、カメラと並行ではなかったために、ピントが甘くなってしまったことや、「光」を読むこともできなかった。美しいのは間違いない。しかし、自分はその中でも何を一番美しいと感じているのか?それを、どのように画面構成するのか?そして、それをどう表現するのか?風景写真は、見たままを「記録」することではなく、オンリーワンの「芸術作品」でなければならないのだ。大いに反省すべき点が多々ある。限られたシャッターチャンスの中で、もっと自然と対峙しなければならない。そして、対峙するためには、知識と心の豊かさが必要だ。テクニックではなく、感性の問題だ。
色々と悩みつつも、昨年とは若干違った感じに撮ることができたので、「ダイヤモンドダスト」として掲載する。
ダイヤモンドダスト
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/320秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2014.3.15 6:50)
サンピラー
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/640秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2014.3.15 6:56)
サンピラー
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/800秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2014.3.15 6:59)
こんにちは。
動画も良いですが、個人的には一瞬の写真になったものが好みです。これらは本当に素晴らしい作品です。
多摩NTの住人様、こんばんは。
動画は見たままですが、写真は、自然をベースに「私」が創り上げなければなりません。
芸術作品にはほど遠いものですが、「写心」には近づけたかなと思っています。
こんばんは。
一枚、一枚のお写真ですと、趣きが動画と違った感じがして
それぞれ迫力があって素晴らしいですね。
ダイヤモンドダストとサンピラーでは粒の大きさが違って
見えるのですね。
granma様、こんばんは。
掲載の写真は、3枚とも違った様を撮影しました。1枚目は、光がさしていないのでダイヤモンドダストだけ、2枚目と3枚目は光がさしてサンピラーとなった時ですが、露出をアンダーとオーバーと両極端にして雰囲気を変えてみました。
どの写真もほとんど同じ場所から撮影しておりますが、実は、どの写真もダイヤモンドダストの量と大きさは同じなのです。光の強さで輝きが増します。粒の大きさは、ピントを合わせる場所で変わります。写真では迫力があるようにと、わざと粒を大きく見せる(ボケさせる)ために、ダイヤモンドダストにピントを合わせないで撮っています。
この冬は、良い機会に恵まれず、ほとんど写真を撮ることが出来ずに終わってしましましたが、次に冬の楽しみにとっておきたいと思います。