タイリクアカネ(Sympetrum striolatum imitoides)は、トンボ科アカネ属で、同属のアキアカネに似ているが、一回り大きく、肢のけい節の外側が黄褐色をしていること、翅の基部および前縁が橙黄色をしていること、また、オスの縁紋が赤くなること等の特徴があり区別できる。ユーラシア大陸に広く分布し、国内では、北海道から本州東北部にかけてと本州中部から九州南部にかけて分布するが、産地は局地的である。環境省RDBカテゴリでは選定されていないが、宮城県、福島県、富山県、三重県のRDBで絶滅危惧Ⅰ類に、岩手県、和歌山県、島根県のRDBで準絶滅危惧種に選定されている。
タイリクアカネは海岸近くの水辺を好むが、海岸近くに自然が残っていない所では、学校のプールや、公園の池、ビオトープ等でも繁殖しているという。最近ではかなり内陸部の池でも見られるようになり、オオキトンボを撮影した兵庫県小野市の溜池で撮影することができた。
タイリクアカネは、初見初撮影の種で、当ブログのリスト「蜻蛉目」で97種目となる。また、アカネ属では16種類目となるので、過去の記事だが「 日本のアカネ属」に写真を追加した。
タイリクアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 800(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)
タイリクアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 3200(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)
タイリクアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 3200(撮影地:兵庫県小野市 2013.11.02)
本年に予定していた昆虫の撮影は、12月の「ルーミスシジミ(再撮影)」を残して終了。数日は、撮りためた写真や別編集した昆虫写真を幾つか掲載するが、撮影は、風景写真撮影に移行。これまでは、行き当たりばったり、偶然の出会いの風景も多かったが、今後は、ロケハンに時間をかけ、その場所の最上級の美しい瞬間をじっくりと対峙しながら撮りたいと思う。
こんにちは。
着実に図鑑が充実していきますね。
そのご努力に感服します。
風景写真も楽しみです。
こんばんは。
タイリクアカネ、珍しい種なのですね。
ちょっと見ると、アキアカネかしらと感じてしまいますが
写真を大きくすると、書いていらっしゃる特徴が分かります。
初見初撮影とのこと、良かったですね。
そろそろ昆虫のブログへのアップが終わられるとのこと
少し寂しい気がしますが、又来年を楽しみにしています。
この秋から晩秋にかけては遠くへ出かけられないので
ホタルさんのこれからの風景写真をとても楽しみにしています。
多摩NTの住人様、こんばんは。
タイリクアカネは、偶然に撮る事ができました。まだまだ図鑑といえるものではありませんが、過去に撮った個々の写真を同じ種類で並べてみたり、別カテゴリでまとめてみると、面白いですね。
granma様、こんばんは。
もうしばらくは、過去に撮った昆虫写真を別編集して掲載しようと思っておりますが、昆虫撮影そのものは、また来年です。今から待ち遠しいのですが、それまでは、例年通り自然風景を撮りたいと思います。
ただ今までとは違って、より美しく丁寧に撮りたいと思っておりますので、1枚撮るまでに時間がかかりそうです。