ミヤマシジミ(Lycaeides argyrognomom)は、8月に富士山麓の草原にて撮影したが、メスばかりであった。その後、3回ほど同地区を訪れたが、発生時期とのタイミングが合わず、オスどころかミヤマシジミそのものの姿も確認できないでいた。そこで今回は、場所を変えて栃木県の生息地に遠征した。
午前8時に鬼怒川の河川敷に到着し、散策するとすぐにミヤマシジミは見つかった。食草のコマツナギが生えている一角で数十頭が飛んでいる。秋に羽化したオスの翅は、青色が美しいと言われており、特に翅の綺麗なオスを選んで追いかける。止まるとすぐに翅を開くが、陰にすると飛んでしまう。なかなか敏感だ。それでも、何頭かのオスの青い翅色を写すことはできた。本種はオレンジ帯の中にある黒斑に水色の構造色がある点が特徴と言われているが、地域特性なのだろうか、今回撮影したミヤマシジミのオスには、水色の構造色は、全く見られなかった。
ミヤマシジミは、2012年度版の環境省RDBカテゴリでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)に選定され、南東北から関東中部にかけての16都県で絶滅危惧Ⅰ類や絶滅危惧Ⅱ類に選定している。また、山形県、宮城県、東京都、神奈川県、石川県では絶滅としている。
参照:ミヤマシジミ(メス)
ミヤマシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 250 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
ミヤマシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 200 (撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
ミヤマシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 250 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
ミヤマシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 250 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
こんばんは~。
意外なほどすぐに見つかって、ラッキーでしたね。
富士の裾野では、そんなに貴重種だとは知らず、スルーしておりました^^;
知らないとは、恐ろしい(笑)
光に対して、とても敏感で、
翅裏を撮るほうが難儀とは、珍しいチョウでした。
でも、お陰で綺麗な羽表を堪能できました^^
エムさん、こんばんは。
今回の私の目標は、ミヤマシジミのオスの翅表撮影で、最初にクリアできましたので満足です。もう一種は、残念ながら全てヤマトシジミだったので、別の場所でリベンジしたいと思います。