ツマグロキチョウ(Eurema laeta betheseba)は、シロチョウ科・キチョウ属に分類されるチョウ。秋型では前翅の先端が直角に角ばり、後翅の裏面に暗色の筋状紋が現れるため、同属のキタキチョウ(写真:最下段)とは比較的簡単に区別する事ができる。年に3~4回の発生を繰り返し、成虫で越冬するため、ほぼ一年中成虫を見ることができる。
ツマグロキチョウは、キタキチョウがネムノキをはじめとして広くマメ科植物を食草としているのと大きく異なり、マメ科のカワラケツメイ(Chamaecrista nomame)のみを食べるが、河川改修や帰化植物の侵略等によりカワラケツメイも稀少になっている。そのため、ツマグロキチョウも各地で減少しており、 2012年度版の環境省RDBカテゴリでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)に選定され、28の都府県で絶滅危惧Ⅰ類や絶滅危惧Ⅱ類に選定している。また、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県では絶滅としている。(尚、神奈川県では、相模原市の市街地に生息していることが、2011年4月11日の毎日新聞に掲載されている。)
ツマグロキチョウは、初見初撮影の種で、当ブログのリスト「鱗翅目」で111種類目となる。
ツマグロキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 320 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
ツマグロキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 400 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
ツマグロキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 200 +1EV(撮影地:栃木県さくら市 2013.09.28)
キタキチョウ(Eurema mandarina)は、草原や畑、道端や市街地などでごく普通に見られるシロチョウ科・キチョウ属に分類されるチョウ。従来「キチョウ」とされていたが、現在は、本州~南西諸島に分布するものをキタキチョウ、南西諸島に分布に分布するものをキチョウという。
キタキチョウ(吸水)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影地:山梨県富士河口湖町 2013.08.14)
昆虫の活動も終わりに近づいてきたのに
新しい種を見つけられて良かったですね。
ツマグロキチョウ、後翅の裏面に暗色の筋状紋が
透けて見えますね。
食草が少なくなってきて絶滅が危惧されているのは
残念なことですね。
granma様、こんばんは。
ツマグロキチョウ。こんな身近にいそうなチョウが絶滅危惧種とは、驚きです。
環境の変化で、食草がなくなってしまえば、チョウは生きられません。
この日は、もう一種類の新しい種(絶滅危惧種)を求めたのですが、それは叶いませんでした。
10月末までは、まだ昆虫も活動時期ですので、探しに行きたいと思います。
新しい種は、あと1種類が目標です。