昨年の証拠程度の写真キリシマミドリシジミ(初撮影)を撮り直すため、先週に引き続き静岡県の山地を訪れた。午前4時に自宅を出発し、現地に6時半到着。食樹であるアカガシを見上げれば、高い梢をキリシマミドリシジミが飛び交っている。さあ、準備開始だ。
キリシマミドリシジミの撮影は、難易度が極めて高い。高い梢を高速で飛びまわり、テリトリーを見張る位置も高い場所で、特に関東においては、生息地の物理的環境から、離れた所から見上げるように撮影しなければならない。そこで今回は、キリシマミドリシジミの撮影のために今年の3月に購入したトキナーの300mmの単焦点レンズに2倍と3倍のテレコンバーターを付けて臨んだ。
飛びまわるキリシマミドリシジミを葉先に止まるまで目で追い、止まったのを確認してレンズを向ける。キリシマミドリシジミまでの距離は、15m。600mm(35mm換算で960mm)と 900mm(35mm換算で1,440mm)だが、15m先の500円玉にピントを合わせるようなもの。まずは、止まったキリシマミドリシジミをファインダーで探すのに苦労する。オート・フォーカスは使えず、カメラブレも許されない。それになかなか良い場所に止まってくれない。5時間ほど格闘して撮影。昨年に比較すれば、キリシマミドリシジミの特徴を少しは捉えられたが、エメラルドグリーンに輝く美しい翅表の色を写すことはできなかった。ここでは、これが限界か?それとも一日中粘れば、もっと良い写真が撮れるのか?課題が残る。
先週は、沼津からそのまま奥日光に行ったが、今回は長野県の木島平村にあるカヤノ平を目指した。沼津を12時に出発し、富士の西麓、朝霧高原、精進湖経由で、中央道甲府南ICへ。そして上信越道の信州中野ICで降り、カヤノ平へ。車中一泊し、早朝からブナの原生林を5kmほど歩き回って探索したが、結果は、残念ながら目的を果たせなかった。今回の走行距離は、772km。7月を締めくくるには、少々寂しい遠征であった。
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/800秒 ISO 2500 -2/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 10:11)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/400秒 ISO 3200 -2/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 9:21)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 3200 -2/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 11:08)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 3X
Tv優先AE F12 1/250秒 ISO 3200 +1/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 7:14)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/400秒 ISO 3200 -2/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 11:14)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 3X
Tv優先AE F12 1/250秒 ISO 3200 +1/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 7:15)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 3X
Tv優先AE F12 1/250秒 ISO 3200 +1/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 7:16)
キリシマミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/400秒 ISO 3200 -2/3EV トリミング(撮影地:静岡県駿東郡 2013.07.27 10:24)
こんにちは。
キリシマミドリシジミの撮影、本当に大変そうですね。
15m先の小さなチョウを撮るのはどんなレンズを使っても
その姿をちらっと撮れても満足のいく輝いた綺麗な翅を
撮るのはとても難しそうですね。
沼津からカヤノ平まで相当な距離を走られたのですね。
良い結果が得られなくて残念な思いをされたのを
同情いたします。
でもあきらめないでキリシマミドリシジミを探して
姿をとらえて下さい。
granma様、こんばんは。
キリシマミドリシジミの翅の色は、ゼフィルスの中でも一番の輝きを持っているのですが、
その美しさをなかなか撮ることができません。
しかし、諦めずにしつこくねばってみます。
こんにちは。
キリシマミドリシジミの美しい姿を見せて頂きました。
撮影は本当に大変なんですね。
文章から緊迫した臨場感が伝わってきます。
ニュースジャパンは、カミサンに録画を頼んでおきました。楽しみですね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
キリシマミドリシジミは、とても美しい翅の色なのですが、なかなかそれらしく撮らせてくれません。じっとチャンスを待つばかりです。