6月29日(土)は、貴重な梅雨の晴れ間なのに仕事で出勤。これで翌日の休日が雨ならば悔しくてたまらないところだが、曇り時々晴れのまずまずの天候。何とか目的を果たすことができた。
まずは、ゼフィルス、ハヤシミドリシジミ(Favonius ultramarinus ultramarinus)を撮るべく、午前3時半に起床して都内唯一の生息地へ向かった。ハヤシミドリシジミは、昨年、初撮影しているが、翅がボロボロの状態であったため、今年、再挑戦である。標高690mの峠に駐車し、標高854.8mの山頂めざして急坂を登る。かなりキツイ。息が切れる。朝5時半から汗だくになる。20分で到着。一息入れて準備にかかる。
食樹であるカシワの木の枝を棒で叩くと、2~3頭のハヤシミドリシジミが飛びだし、ヒラヒラと舞いながら地上の下草に降りてきた。まずは翅裏を撮影。羽化して間もないのだろう。綺麗な個体だ。続いて翅が開くのをじっと待つが、なかなか開かない。秘密兵器も効果がない。まだ眠いようである。カメラの位置を変えようとすると、カシワの上の方へ飛んで行ってしまう。何度も挑戦するが、この時間は、翅表を見ることができなかった。9時まで待てば、活動時刻になり翅表を撮れるだろうが、次の予定があり、仕方なく下山。すぐさま甲州市へ移動。そこでは、別の種類のゼフィルスの初撮影に成功(次回掲載)。時間を見計らって、再度、ハヤシミドリシジミの山へ引き返す。ハヤシミドリシジミの活動時刻は、午前9時前後と午後15時~16時頃の2回あるので、夕方のテリトリーを見張る時間を狙えば、綺麗な翅表が撮れるはずである。本日2回目の急坂を登る。チョウがいなければ、絶対登ることはない登山道を必死に登る・・・
準備を整え、ハヤシミドリシジミが現れるのを待つ。昨年の経験上、テリトリーを見張るカシワの葉は、検討が付くので、その前でひたすら待つ。2時間半待って、ようやく1頭のハヤシミドリシジミのオスが現れ、カシワの葉先で翅を開きテリトリーを見張り始めた。(テリトリーを見張る時は。前脚2本を上げるのが特徴)昨年のハヤシミドリシジミ(初撮影)とは違って、まったく翅が擦れていない。ハヤシミドリシジミは、撮影済みのオオミドリシジミと ジョウザンミドリシジミと同じオオミドリシジミ(Favonius)属で、青色系統の翅表が特徴だが、ハヤシミドリシジミは、学名にもなっているウルトラマリンである。
気温が低かったのだろう。結局、現れたのは1頭のみ。16時半に撤収し、帰路に就いた。
ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F4.5 1/160秒 ISO 200(撮影地:東京都八王子市 2013.06.30 6:03)
ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F4.5 1/200秒 ISO 200(撮影地:東京都八王子市 2013.06.30 6:11)
ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/160秒 ISO 1600(撮影地:東京都八王子市 2013.06.30 6:35)
ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 1600 トリミング(撮影地:東京都八王子市 2013.06.30 15:17)
ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 1600 トリミング(撮影地:東京都八王子市 2013.06.30 15:19)
ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/1000秒 ISO 1600 トリミング(撮影地:東京都八王子市 2013.06.30 15:19)
こんばんは~。
2回もの登山、お疲れ様でした。
その苦労あって、バッチリなお写真が撮れましたね。
いやー、ホント美しい。
このブルーはなんて表現したらよいのか・・・
ダイエットして、来年挑戦したいと思います(笑)
うっすさん、こんばんは、
あらもこれもと欲張ったので、掲載のカットしか撮れませんでしたが、ウルトラマリンの翅表、宮古島の海を思い出しました。
綺麗な翅は、一週間と持ちませんから、また来年に、もっとよい写真を撮りたいと思います。
本日月曜日は、くたくたで、午前中は辛かったです!
私もダイエット、プラス、筋トレしないと体が持ちません。
こんにちは。
土曜日のお仕事はお疲れさまでした。
サラリーマンは仕方がないですね。
それにしてもこのコバルト色の翅は美しいですね。
これに魅せられる人が多いのがわかります。
こんんちは、
ハヤシミドリシジミ、翅を閉じている時の色からは
全く想像できない目の覚めるようなマリンブルーの綺麗な色ですね。
この美しさをお撮りになれたら、急な坂を登った甲斐が
おありになりましたね。
やはり、素晴らしいものを見たり、撮ったりするのには
大変な努力が必要なのですね。
食樹がカシワの葉のようですが、少し高い山にある
カシワの木に来るのでしょうか?
平地でもカシワの木がありますがそのような所には
飛んでこない習性なのでしょうか?
granma様、こんばんは。
昨年は、翅がボロボロでしたので、今年こそは絶対に!という思いで1日に2回も山を登ってしまいました。
6月に掲載したオオミドリシジミは、平地の雑木林にも生息しており、多摩ニュータウンの近くの公園で撮ったのですが、このハヤシミドリシジミは、平地には生息しておらず、低山地~山地、しかもカシワの林がないと生息していないのです。そしてカシワの木の周囲しか飛びまわりませんので、東京都内で見ようと思うと、この山に登らないとならないのです。
オス同士で喧嘩をしますので、綺麗な翅は1週間程度です。その綺麗な時期に出会えたことに感謝したいと思います。
多摩NTの住人様、こんばんは。
この時期は、ホタルの時期でもあるので、一ヶ月くらい長期休暇が欲しいくらいですが、そうもいきません。いただいた休日で、がんばるのみです!
ミドリシジミの仲間は全部で25種類いまして、皆それぞれ美しい翅をもっています。このハヤシミドリシジミのブルーを凌ぐ種類もいます。まだまだ未撮影の種類がいますので、今年は、がんばります!