オオミドリシジミ(Favonius orientalis)は、シジミチョウ科ミドリシジミ族(通称ゼフィルス)で平地~山地の広葉樹林に生息している。幼虫の食樹は、コナラ、クヌギ、ミズナラなどで、成虫はクリの花などで吸蜜することもある。
6月9日、八王子市内の雑木林では、まだ羽化してから数日と思われる翅の擦れていないオオミドリシジミが多く見られた。 オオミドリシジミは、林内の木漏れ日が当たっている2mくらいの小さな木の葉先に、止まって翅を開く占有(テリトリーを見張る)行動をしていた。他のオオミドリシジミが近づいてくると、追い払うために必要に追いかける。時折り、2頭がくるくると回りながら飛び(卍飛翔)、追い払うと再び葉先に止まる占有行動を1時間ほど繰り返していた。
オスの翅表が青緑に輝く一群であるオオミドリシジミ(Favonius)属の中では、本種が最も淡くて青味を帯びていると言われているが、光の当たり具合によって色々と変化し、他種に引けを取らない美しい翅表を見せる。(ゼフィルスは、後方向から撮影すると、後翅は輝かない)
今回、EOS 7D にTokina 300mm + Kenko TELEPLUS 2X を付けた600mm(35mm換算で960mm)が役に立った。3~4m先のゼフィルスをこの解像度で撮れれば言うことはない。ただし、目線より若干高い位置に止まるため、オオミドリシジミの美しさを十分には撮影できなかった。このような時は、脚立が必要だ。
オオミドリシジミは、当ブログのリスト「鱗翅目」で99種類目、初見初撮影の種で、全25種類のゼフィルスでは、15種類目となる。今年、ゼフィルスはあと5種類の初撮影、2種類の撮り直しを目標としている。
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 2000(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 6:29)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/1000秒 ISO 250 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 7:56)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/1000秒 ISO 1250 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 7:57)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/800秒 ISO 3200 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 8:03)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/1000秒 ISO 1250 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 8:15)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/800秒 ISO 800 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 8:42)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/1000秒 ISO 2000 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 8:43)
オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/800秒 ISO 3200 -3EV(撮影地:東京都八王子市 2013.06.09 8:55)
こんにちは。
とても美しい蝶ですね。
これが八王子市内で見られるんですか。
私もどこかで遭遇出来るかも知れませんね。
いよいよ次は100種類目ですか。
目標達成に向けて頑張って下さい。
こんばんは。
オオミドリシジミ、初見、初撮影おめでとうございます。
翅を閉じている時は白っぽい大き目のシジミかと
思っていたのですが、下へと画像を見ていくと
青いというか青みが強い緑色でとても綺麗ですね。
こんばんは。
オオミドリシジミは占有行動で木の上の方にいることが多いそうですね。
手強そうです。
ミドリシジミの次は、やはりこの蝶を狙いたいですね。
ミドリシジミとはまた異なったコバルトグリーン、この目で見てみたい。
多摩NTの住人様、こんばんは。
写真のオオミドリシジミは、長池公園で撮影しました。
身近な場所にも、自然は残っていますね。
晴れた朝ならば、出会えるかもしれません。
granma様、こんばんは。
オオミドリシジミは、色が薄くと輝きも少ないと言われている種類なのですが、
それでも日の光に輝く翅は美しかったです。
今年は、昨年出会えなかった一番輝きが強いというミドリシジミの仲間を、
是が非でも撮りたいと思っております。
どのような輝きなのか、今から楽しみです。
うっすさん、こんばんは。
このオオミドリシジミも、ミドリシジミ同様に公園内での撮影で、発生と天気とこちらの休日のタイミングがあえば、必ず見られます。早朝に、下草に降りてもらって開翅してくれればよいのですが、占有行動中は、比較的低い枝先に止まるのですが、それでも目線より上です。上方向から綺麗な翅表を撮ろうと思えば、脚立がないと無理ですね。
来年、リベンジかな。