サラサヤンマ(Sarasaeschna pryeri)は、丘陵地や低山地の小さな湿地や休耕田などに生息する小型のヤンマで、東京では絶滅危惧Ⅰ類にランクされている。4月下旬に羽化し、しばらくは林内等で過ごした後、成熟して湿地にもどってくる。
サラサヤンマの静止写真は、2011年6月にサラサヤンマとして、飛翔写真は、同年7月にサラサヤンマ(飛翔)として掲載しているが、飛翔写真は証拠程度のものであったので、今回リベンジである。
ヤナギが生えるぬかるんだ湿地に踏み込むと、地上50cmくらいの高さでホバリングする1頭のサラサヤンマを見つけた。あちこち移動しながら短いホバリングを繰り返す。カメラを構えると、私の方にも寄ってきて、手で触れるほどの距離でホバリングする。90mmマクロで十分に撮れる距離だが、持っていたレンズは、単焦点の300mm。近すぎて撮れない。適度に離れたかと思うと、また目前でのホバリング。しばらくすると、疲れたのか地面近くの草の葉や木の枝に静止。最後は、メスを捕まえて、連結したまま高い木の梢に飛び去ってしまった。チャンスがあれば、もう一度、そして更には未撮影のメスを撮りたいと思う。
サラサヤンマ(ホバリング)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.5 1/125秒 ISO 640 +1EV(撮影地:東京都あきる野市 2013.05.25)
サラサヤンマ(ホバリング)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 3200 +1EV(撮影地:東京都あきる野市 2013.05.25)
サラサヤンマ(ホバリング)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 3200 +1EV(撮影地:東京都あきる野市 2013.05.25)
サラサヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/350秒 ISO 3200 +1EV(撮影地:東京都あきる野市 2013.05.25)
サラサヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 3200 +1EV(撮影地:東京都あきる野市 2013.05.25)
こんばんは~。
おー、飛翔写真はさすがですね。
2枚目は表情までわかりますね。
スッキリグリーンの中、気持ち良さそうに飛ぶ姿が美しいです。
ここは古河さんのお馴染みの例の場所でしょうか?
うっすさん、こんばんは。
このサラサヤンマを撮影した場所は、一昨年タカネトンボを撮影した「里山」です。
最近ご無沙汰していたので訪れたところ、サラサヤンマが成熟してホバリングをしていました。例年よりも10日くらい早いようです。
サラサヤンマは、目の前でホバリングするので、50mmや90mmマクロの方が撮るには苦労しないかもしれません。