ホソミイトトンボ(Aciagrion migratum)は、石川県、栃木県を北限東限とし、本州、四国、九州などのに分布する南方系のイトトンボである。関東では、東京都、千葉県、神奈川県でも見ることができるが、生息地はたいへん局所的で数も少ない。千葉県では、絶滅危惧Ⅰ類にランクされている。夏型と越冬型がおり、夏型は6月頃から見られ、8月頃には姿を消し、その後、越冬型が現れそのまま成虫で冬を越す。越冬するトンボは、他にオアイトトンボ科のオツネントンボとホソミオツネントンボがあるが、イトトンボ科では本種だけである。
ホソミイトトンボ(夏型)は薄い緑色をしており、一方、越冬型は、当初茶色の地味な色をしている。池から離れて林内で冬を越すので保護色なのであろう。しかしながら、翌年4月下旬頃に挺水植物のある池に集まってきて繁殖する成熟したホソミイトトンボの越冬型は、写真のように美しいブルーに衣替えしているのである。
一昨年、東京都西部の里山で一組のホソミイトトンボ(ペア)を撮影しているが、証拠程度の写真であったため、再度撮り直そうと探してみたが、昨年も今年も見つけることができず、今回、神奈川県の生息地にて撮影した。名前のように、実に細身のイトトンボである。
ホソミイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 500 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.05.06)
ホソミイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 500 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.05.06)
ホソミイトトンボ(ペア)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 400 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.05.06)
ホソミイトトンボ(ペア)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.05.06)
結局、神奈川県まで行かれたんですね~。
これがホソミイトトンボですか~。
お話の通り、とてもスマートで色の綺麗なトンボですね。
私も見たかったですが、例の場所で見れず、残念でした。
またの機会に^^
うっすさん、こんばんは。
ホソミイトトンボは、もともとは南方系なので関東では生息地は少ないのですが、生息地ですら毎年見られるとは限らないトンボのようです。神奈川では、3度目でやっと見つけました。
昆虫写真は、いかに綺麗に撮るか、その前にまず見つけることから始めなければなりません。空振りの連続の末に見つけて撮れた時は、ガッツポーズですね。
こんにちは。
いよいよホタルさんの季節ですね。
このペアは、ハートマークを作っていますね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
ついこの間まで霧氷を撮っていたと思ったら、もう昆虫の季節です。
今年は、今まで撮影したことのない昆虫たちをメインに遠征したいと思っております。
珍しい種類が多いので見つけるのが大変ですが、秋までがんばります。
こんにちは。
青いガラス細工のような綺麗なイトトンボですね。
実際に見てみたいですが、難しいでしょうね。
granma様、こんにちは。
ホソミイトトンボは、おっしゃるように青いガラス細工のようでうす。
撮影そのものは難しくはないのですが、生息地が少なく、生息地内でも数が少ないので探すのがたいへんでした。