シリーズ 厳冬の上高地 その2
上高地へは、昨年11月に2回、12月に1回訪れているが、4回目にしてようやくこの光景に出会うことができた。大正池は結氷し、あたり一面は霧氷である。午前7時。朝日が穂高の上を徐々に照らし始め、大正池からは蒸気が上がってくる。池面には、フロストフラワー(霜の花)ができていた。フロストフラワーは、水蒸気が池の氷の表面に触れて瞬間的に凍りつき、それが発達するにつれて花のように見えるというものだ。気温は、何と-23℃。鼻もまつ毛も凍りつく。これは、初体験の寒さだ。しかしながら、過去に目にした大正池と穂高連峰とは比較にならないほどの光景に、夢中でシャッターを切った。
大正池の池畔で撮影に費やした時間は、わずか20分ほど。撮り残し(前記事に掲載した写真)は、帰りがけに撮影することにして先を急ぐ。向かう先は、田代池。何度も上高地へ通った一番の目的が、田代池にあるからだ。そして、目的を果たすことができた・・・最終回へつづく。
霧氷の大正池と穂高連峰
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 2秒 ISO 50 +1/3EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05 7:12)
霧氷の大正池と穂高連峰
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 1.3秒 ISO 50(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05 7:25)
霧氷の大正池と穂高連峰
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 0.8秒 ISO 50 +1/3EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05 7:31)
こんにちは。
こうして素晴らしい写真の拝見すると、一度、自分の目で見たい気もしますが、そこまでの苦労を考えると私には無理ですね。こちらの写真を堪能させていただきます。
おはようございます。
マイナス23度とは冷凍庫の中より温度が低いのに20分も
撮影していらしたとは驚きました。
でも言葉に表せない素晴らしい景色だったことでしょうね。
初めて見る情景に写真でもその感動が伝わってきます。
霧氷もとても綺麗ですね。
何回も挑戦なさった甲斐がありましたね。
田代池もきっと素晴らしい光景だったことと思います。
アップなさるのを待っています。
多摩NTの住人様、こんばんは。
一昨年までは、厳冬の上高地は行きたくても行けない遠い存在と思っておりましたが、思いきって行ってみれば、何とかなるものですね。勿論、それなりの準備はしましたが、最後は、「見たい!撮りたい!」という執念かもしれません。でも、結構大勢の方々が来ているので、驚きました。
granma様、こんばんは。
寒くなければ霧氷は付きませんが、上高地は寒すぎました!でも、これも良い経験だったと思います。天候が良いと、美しい氷の世界が広がりますが、天候が悪ければ、一転して危険さえ感じる場所に様変わりする冬の山です。運の良さを感謝したいと思います。