シリーズ 厳冬の上高地 その1
霧氷が美しい厳冬の上高地の風景を3回に渡って連載する。
1月4日、午前4時に起床し出勤。2013年の仕事始め。仕事をしながらも、年末から毎日のようにチェックしてきた天気が気になる。昼の予報では、1月5日は西高東低が緩み、高気圧が張り出してくるという。この気圧配置ならば、快晴で風も弱くなり、朝方は放射冷却で気温も下がる。長野県松本市の予報は、将にその通りだ。やっとチャンスが巡ってきた。会社から帰宅後、準備を整え上高地へと向かった。
23時半、沢渡の駐車場に到着。除雪されていたお陰で、ここまでノーマルタイヤで上がってこれた。気温は-16℃。無風で満天の星空。何と、沢渡の木々にも霧氷が付いている。これなら上高地の霧氷も期待できる。はやる気持ちを抑えて車内で就寝するため、J.S.Bachのフランス組曲をかけながら、買っておいたワインを開けようとしたところ、不覚にもスクリューキャップではなく、コルク栓のものを買ってしまった。さて、どうするか!?試行錯誤の結果、コルクを押しこむことに。フルボトルでも飲み干すから問題はない。車内にあるものを使って無事、押し込むことに成功。おつまみにワイン、そしてバッハ。至福の時間・・・熟睡。
6時に予約したタクシーが迎えにきて、釜トンネルまで送ってもらう。気温は、更に下がって-17℃。上高地はもっと寒いだろう。さあ、徒歩で出陣だ。12月23日の時は、照明の明かりが灯っていた釜トンネルだが、本日は真っ暗。しかし恐怖はない。1.3kmを登り切ると銀世界。この日のために購入したスノーシューを履いて進む。トンネルからおよそ45分で大正池が見える場所に到着。
期待通りに大正池の周囲は霧氷で真っ白で、既に数人が池畔で撮影をしている。どうやら年末年始の営業をしている大正池ホテルの宿泊客らしい。私も、池畔に降りて撮影開始だ。
この記事では、時系列に撮影した定番写真ではなく、まずは霧氷を入れた近景を掲載・・・つづく。
厳冬の上高地
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 0.4秒 ISO 50 +1EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05 8:04)
厳冬の大正池
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 1.3秒 ISO 50 +2EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05 10:51)
上高地の霧氷
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 0.3秒 ISO 50 +1EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05 11:03)
上高地にいらしたとのこと、お写真を楽しみにしていました。
今回は前回の経験もあって大正池まで比較的スムースに
いらっしゃれて良かったですね。
近景で、霧氷が綺麗についているので
きっと素晴らしいお写真が次回見られると思うと
期待がたかまります。
granma様、こんばんは。
前回の経験を踏まえて、周到に準備をしていきましたので、上高地入りはスムーズでしたが、これまで経験のない寒さには驚きました。何℃であったかは、次回の記事でお知らせいたしますが、そのお陰で目的を達成できました。
こんにちは。
霧氷が本当に美しいですね。
しかし厳冬の上高地に行かれるとは、その行動力に感服です。
バッハとワインは良いですね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
厳冬の上高地は、天候の良い日に寒さ対策さえすれば、以外にもそれほど苦労なく行けることが分かりました。ただし、吹雪など悪天候の時は、冬山登山同様に危険でもあると思います。この年末年始は、冬山での遭難事故が多かったですね。