シリーズ 晩秋の上高地 その1
紅葉は見頃を過ぎ、足早に冬支度を始めた晩秋の上高地の風景を5回に渡って連載。
15日で閉山する上高地。一番撮りたい光景がある。しかし、まだ11月も始めであるから、今回、そのロケハンとして、また運が良ければ・・・という微かな期待で晩秋の上高地へ向かった。
午前4時に沢渡の駐車場に到着。途中、中央道の諏訪湖SAで気温が0℃であったが、沢渡は2℃。しかも、強風である。5時に予約をしたタクシーに乗り、大正池で降りる。すでに、数人のカメラマンが準備をしていた。風のために大正池は波立ち、水鏡は望めなかったが、標高3,190mの奥穂高岳をはじめとして、西穂高岳、前穂高岳など氷河の後をとどめるこの美しい連峰が、夜明け前の上高地の谷に聳えていた。
しかしながら、時間が経つにつれて雲が増え、穂高連峰を覆い尽くしてしまった。当然、モルゲンロートは全く見られず、時折、朝日を浴びた稜線が顔を出すが、雲はなかなか晴れない。河童橋まで移動するが、結局、全容を拝むことは二度とできなかった・・・つづく。
夜明け前の穂高連峰
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F8.0 30秒 ISO 800 -1 2/3EV(撮影地:長野県松本市 2012.11.03 5:25)
夜明けの穂高連峰
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F16 10秒 ISO 800 -1 2/3EV(撮影地:長野県松本市 2012.11.03 5:47)
夜明けの穂高連峰
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F16 1/40秒 ISO 800 -2/3EV(撮影地:長野県松本市 2012.11.03 6:41)
奥穂高岳
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F16 1/640秒 ISO 81000(撮影地:長野県松本市 2012.11.03 10:03)
上高地は、21年前の1991年に新婚旅行で訪れた思い出の場所である。下の写真は、同年のGWと新婚旅行時に撮影したものである。(ネガプリントをデジカメで撮影して掲載)今回、撮ることができなかった鏡のような大正池と河童橋からの穂高連峰が写っていたので掲載した。昨今の撮影遠征は、私の趣味であるから妻を誘いもしないが、 25年目の銀婚式には、同じ上高地に妻と行きたいと思う。
大正池と穂高連峰(撮影地:長野県松本市 1991.05.03)
河童橋と穂高連峰(撮影地:長野県松本市 1991.05.29)
こんばんは、
やっぱり私の想像していた通りの所、「上高地」に行っていらしたのですね。
夜明け前の穂高連峰、神秘的な光景ですね。よく見ると星が
かすかに見え、実際には荘厳な感じの風景だったのではないでしょうか?
雲が横にたなびいてしまって全容が見られなくて
ちょっと残念ですけれど、雲間から見る雪の稜線は
趣きがあります。
次からもきっと素敵なお写真ではないかと期待しています。
上高地の温泉ホテルに務めていらっしゃる方のブログによると
上高地は1日に雪が降ったようなのでその残雪が少しは
どこかで見られたのではないでしょうか?
granma様、大当たりでした!
2年前に、granma様が上高地へ行かれた時のブログ記事にコメントさせて頂いたのを
覚えていて下さったのでしょうか?
今回は、ある目的の写真を撮るための下見のつもりで行きました。ポイントを確認でき、来るべき日の準備はできました。ですから、これから掲載の写真はどれもスナップ的になってしまいました。あまり良いものはありませんが、ご覧いただければ幸いです。
こんばんは。
ご無沙汰しています。
上高地は20年位前にGW明けに行っただけですが、
雪の残る穂高の美しさに感動した記憶があります。
まだ写真を趣味としていなかった頃なので、今から思えばとても残念。
またいつか行きたい地でもあります。
青がとても深く、神秘的ですね。
今日、キトンボを撮影しに行ってきました。
無事、出会うことができました。
アドバイス、ありがとうございました。
うっすさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
松本には何回も行っていながら上高地は21年ぶりになってしまいました。今回は、ロケハンが主目的であったために、特に天候は重要視していませんでした。もう少し慎重になれば、ロケハンでも綺麗な写真が撮れたのではと後悔しています。
キトンボは、出会えてよかったですね。