木戸池と一沼

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シリーズ 初秋の志賀高原 最終回

 今回の志賀高原の撮影では、「スケールの大きな高原」の風景と「池」の光景を撮ろうと決めていた。山田峠と「のぞき」においてスケール感を味わったので、残るは池である。まずは、木戸池。池に鏡のように映る紅葉が美しいが、運よく、池から湧きたつ靄がより幻想的な雰囲気を醸し出していた。木戸池の周りは、大勢のカメラマンで溢れかえっており、撮影する場所もないほどだ。たまたま空いていた場所から池面を狙い、赤色に染まった1本の木をアクセントにして、池に映る白樺の紅葉と靄を引き立てるために-1の補正で撮影した。
 最後は「一沼」。ウルシが赤く染まっていたが、水面が波立って綺麗に映していない。他の草木も紅葉はしていたが、それほど美しさを感じなかった。その代わりに、水面に浮くヒツジグサの規則性のない並び方と陰影に魅力を感じ、私一人だけが、ヒツジグサにカメラを向けていた。PLフィルターで反射を取り除き、マイナス補正で撮ろうとしたが、8時を過ぎると観光バスもやってきて、大勢の観光客が行き来し、その度に木道の振動がカメラに伝わる。人が途絶えた僅かなチャンスにシャッターを切った。

 午前9時に「一沼」を後にして帰路につく。上信越道の信州中野ICから乗り、岡谷JC経由で中央道国立ICに向かうが、既に小仏トンネルまで15kmの渋滞。帰宅は14時を過ぎていた。
 ぐるっと一周520kmの旅、最良の時間帯を逃がした後悔と写真の出来栄えに不満が残る。来年は、もっと時間をかけて紅葉の志賀高原を撮りつくしたいと思う。

IMG_2879.jpg

朝の木戸池
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F14 1/13秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2012.10.08 7:46)

IMG_2880.jpg

一沼のヒツジグサ
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/20秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2012.10.08 8:16)

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コメント(6)

こんばんは~。
すごい色ですね。
7Dには出せない色かな。
フルサイズの実力ということでしょうか。
でも、6Dは買いません(笑)

こんにちは。
志賀高原は季節を問わず良いところですね。
4年前の夏に珍しくツアーを使わずに2泊3日で
志賀高原を堪能しました。
木戸池、道路のそばの小さな池としか印象がなかったのですが
お写真では幻想的で思いを改めました。
朝早くの池の表面のもやと黄葉した木々が
昼間の表情と違ってみえますね。

こんにちは。
幻想的な池の写真ですね。
素晴らしいの一言です。
2枚目の青色の深さも良いですね。

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