先週に引き続き、マダラヤンマの撮影に、今度は長野県上田市に行った。長野県の生息地は、初めて訪れる。ここのマダラヤンマは、上田市の文化財にも指定されている溜池に生息し、マダラヤンマも上田市の天然記念物に指定されている。溜池は、降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池で、上田市塩田平のため池群は、農林水産省の全国「ため池百選」に選定されているが、大小合わせて100ヶ所ある溜池で、マダラヤンマの生息が確認されているのは、わずか3カ所のみという。
訪れた溜池は、見るからに人工的な貯水池だが、ほんの一角にヨシやガマが茂っていて、そこがマダラヤンマの生息場所になっており、生息条件の1つとなっているようだ。今年は多く見られるという先客の話であったが、晴れていても気温が低いためか確認できた個体は3頭だけ。しかも、飛んでもすぐにアシの中に隠れてしまい、ほとんど撮影はできなかった。
長野県では、準絶滅危惧種に指定されるマダラヤンマは、上田市においては地元の保存会によって守られているが、ノシメトンボ、ギンヤンマ、オオルリボシヤンマ、オニヤンマの陰に隠れてひっそりと生息しているという印象である。トンボのように飛翔能力の高い昆虫は、よい繁殖地を求めて移動することがあるので、もっとマダラヤンマの生息に適した環境を隣接する土地に人工的に造ってもよいのではないかとも思う。
マダラヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/640秒 ISO 200(撮影地:長野県上田市 2012.09.22)
マダラヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:長野県上田市 2012.09.22)
マダラヤンマ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 500(撮影地:長野県上田市 2012.09.22)
マダラヤンマの生息地
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/100秒 ISO 250(撮影地:長野県上田市 2012.09.22)
こんばんは~。
あの状況でこれだけしっかり撮られていたんですね。
流石です!
私はボロボロでした。
↓のお写真、近くで見るとこんなに美しいんですね。
たくさんのカメラマンが集まるのも頷けます。
ぜひこの目で見てみたいです。
来年の目標がひとつできました。
うっすさん、こんばんは。
ほんの短い時間のホバリングでしたが、その時にマニュアルでピントを合わせて、連射ではなく1枚1枚撮りました。勿論、ピンボケも多くありましたが・・・
南はマルタン、北はマダラと言うように、マルタンヤンマと人気を二分するマダラヤンマ。
栃木県では、3年目にして、ようやく綺麗に撮ることができました。トンボに限らず、昆虫撮影は、事前調査、気力、体力、時の運ですね。