シリーズ「宮古島の自然と昆虫」その14 ~動物編~
写真のカエルの卵は、モリアオガエルのように思えるが、モリアオガエルは本州と佐渡島にしか生息していない。また同じような卵塊を産むオキナワアオガエルやアマミアオガエルも宮古島には生息していない。これは、シロアゴガエル(Polypedates leucomystax)の卵塊である。
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シロアゴガエルの卵塊
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F10 1/400秒 ISO 3200(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.09)
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シロアゴガエルの卵塊
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F10 1/400秒 ISO 3200(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.09)
シロアゴガエルは、東南アジアに広く分布するアオガエルの仲間で、1964年に嘉手納基地近くで発見され、その後1997年には宮古諸島で、2007年には石垣島で発見された外来種である。貨物によって侵入したと考えられているが、今では沖縄島低地のほぼ全域をはじめ、周辺離島や宮古諸島、石垣島などに定着し、農耕地、二次林に生息している。環境省は特定外来生物に指定し、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されており、在来種への影響が心配される。宮古島においては、熱帯植物園近くの調整池周辺の木々に卵塊が幾つもあった。
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サキシマキノボリトカゲ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 3200(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.09)
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カワセミ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F5.6 1/125秒 ISO 3200(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.09)
9月9日、宮古島19:40発、JTA 022便。戻る先は2,040km彼方の東京。夜間の便は窓からの眺めも退屈と決めつけて目をつぶるが、ジェットの騒音と宮古島の思い出に興奮して寝なれない。それでも2時間はうとうとしたようだ。ふと窓から下方を見ると、なんと夜景が見えるではないか。暗い中に町の灯りが日本地図を形造っている。三浦半島がわかる。東京湾だ。高度38,000フィートでは、時速780kmも遅く感じる。なかなか風景が移動しない。木更津を通り左に旋回。浦安方面から羽田空港の滑走路へ向かう。無事、22時に到着。駐車場に止めた置いた自家用車に乗り、午前0時に無事帰宅した・・・
今回は、ミヤコマドボタルの研究を始められた県立宮古高等学校の招きで、ホタルに関する講義と観察会、アドバイスが主目的であったが、これまでに記載した宮古島の様々な昆虫等に出会い、撮影することもできた。これは、県立宮古高等学校の教諭、川端先生の理解と協力があってこそのものである。次は、最終回「ミヤコマドボタル」の記事を掲載。
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