アゲハモドキ(Epicopeia hainesii)は、アゲハモドキガ科に分類されるガの一種で、体の中に毒を持ち捕食者に襲われにくいジャコウアゲハに擬態していると言われている。下写真のジャコウアゲハとアゲハモドキを比較すれば、確かにジャコウアゲハのオスに似ている。しかしながら、南方系のチョウであるジャコウアゲハ類が生息しない北海道や東北地方にもアゲハモドキは生息している事から、この擬態については疑問の考えもある。私は、擬態ではなく、偶然に似た形態であると考える方が自然だと思う。和名の根拠は、アゲハに似ているからとのことであろうが、アゲハモドキガ科3属3種の分類も学者によって異なっており、分類学上の明確な根拠も見えない。
アゲハモドキガ科(Epicopeiidae)
- アゲハモドキ(Epicopeia hainesii)
- キンモンガ(Psychostrophia melanargia)
- フジキオビ(Schistomitra funeralis)
アゲハモドキ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 3200(撮影地:山梨県北杜市 2012.06.23)
アゲハモドキ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 3200(撮影地:山梨県北杜市 2012.06.23)
アゲハモドキ(メス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/80秒 ISO 3200(撮影地:埼玉県入間市 2011.6.25)
ジャコウアゲハ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/640秒 ISO 200(撮影地:岐阜県揖斐郡大野町 2012.4.28)
ジャコウアゲハ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/800秒 ISO 200(撮影地:岐阜県揖斐郡大野町 2012.4.28)
アゲハにもモドキがいるんですか。
私なら、これらは全てアゲハチョウに見えますね。
勉強になりました。
こんばんは~。
アゲハモドキ、今年こそは撮るぞと意気込んでおりましたが、
まだ撮影できていません。
1年ほど前に駅のプラットフォームで見たきりです。
私もホタルさんの説に一票。
似てれば擬態って考えるのも乱暴のような気がします。
たまたま似ちゃったって考えるほうが自然かなーって。
こんばんは。
メスがオスで、オスがメスに似ているんですね。
多摩NTの住人様、こんばんは。
2年前に撮影した時は、私もジャコウアゲハと間違えて掲載したことがあります。
良く見ると、蛾なんです。
いろんな昆虫がいるものです。
うっすさん、こんばんは。
アゲハモドキは、珍しくはないと思いますが、出会いは多くはありませんね。
擬態の典型のように扱われることがありますが、黒と赤の組み合わせは、鳥にとっては、毒がある虫というイメージらしいので、毒を持たない虫でも、黒と赤を体色にするものが多くいます。アゲハモドキもそのたぐいで、たまたまジャコウアゲハに似ているというだけだと思っています。
Udagawa氏、こんばんは。
写真に撮って気がつきましたが、メスがオスに、オスがメスに似ているんです。
それも不思議といえば不思議です。