あっという間に6月、7月と過ぎ、猛暑、酷暑の8月が始まった。8月は、昆虫の種類は以外と少ない。今月の撮影目標は、チョウが2種類、トンボが2種類だけである。4種類とも昨年は撮れなかった難易度の高いものだが、何とか成功させたい。
7月は、ゼフィルス、ミドリシジミ(開翅)で開始し、様々な種類を撮影できた。8月にもう1種類撮影する予定で、その後、今年のゼフィルスをまとめてみたいと思うが、その前に先日撮影したジョウザンミドリシジミ(乗鞍)の「テリハリと卍巴飛翔」を掲載する。
さて、「テリハリと卍巴飛翔」の「テリハリ」或いは「テリを張る」は、「テリトリーを見張る」ことの略(チョウ好きの者が使用する略語)である。オスが見晴らしの良い木の葉の先端で、翅を開いて自分のテリトリーに侵入者がいないかどうかを見張るが、ジョウザンミドリシジミでは、ミズナラの葉先の他に下草の熊笹やススキなどの葉先においてテリハリすることも多いので、比較的容易に美しい翅表を撮影できる。
次に「卍巴飛翔」は、テリトリーに侵入してきた同種のオスと絡み合うように飛ぶことを言う。写真はピンボケではあるが、卍巴飛翔する様子を撮影した。乗鞍高原では、狭い範囲に何頭ものジョウザンミドリシジミがテリハリを行っており、時として三つ巴の卍巴飛翔も多く見られた。卍巴飛翔の撮影は、基本的には広角あるいは魚眼レンズで、F値を絞って更にはストロボを使用して撮影すると良いのだが、この時は装備不足で、仕方なく望遠でマニュアル・フォーカスで撮影。
テリトリーを見張るジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/250秒 ISO 1000(撮影地:長野県松本市 2012.07.29)
テリトリーを見張るジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 1000(撮影地:長野県松本市 2012.07.29)
テリトリーを見張るジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 500(撮影地:長野県松本市 2012.07.29)
卍巴飛翔するジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/250秒 ISO 1600(撮影地:長野県松本市 2012.07.29)
卍巴飛翔するジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 16000(撮影地:長野県松本市 2012.07.29)
卍巴飛翔するジョウザンミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 1000(撮影地:長野県松本市 2012.07.29)
巴に卍ですか。
忍者の戦いみたいな話ですね。
なかなか迫力のある写真になりましたね。
興味深く拝見しました。
多摩NTの住人様、こんばんは。
巴に卍、忍者の戦いみたい・・・そう言えばそうですね。
ミドリシジミ属の飛翔は、今回は初挑戦でしたので、次回、といっても来年になりますが、
その時は、広角レンズとストロボで卍巴飛翔の様子をしっかりと捉えたいと思います。