チョウセンアカシジミ(Coreana raphaelis)は、朝鮮半島を原産とするシジミチョウ科に属するゼフィルスの一員。日本での生息分布は、新潟、山形、岩手、福島(移入により定着したもの)の4県で、その中でも生息場所は極めて局所的である。環境省カテゴリでは、 絶滅危惧Ⅱ類(VU) にランクされ、山形では県指定の天然記念物になっている。食樹は、トネリコ(東北地方から中部地方にかけての温暖な山地に自生する)というモクセイ科の落葉樹である。
午後、福島遠征のメインであるチョウを撮るために、会津若松市から只見川を覗きながら大沼郡三島町へ移動。車を止めて、すぐ目に入ったのがオレンジ色のチョウ、チョウセンアカシジミであった。これまた、初見、初撮影の種である。翅表を見ることはできなかったが、偶然、トネリコの枝に産卵する様子も撮影できた。東北のごく一部でしか見ることのできないチョウに出会えたことに感謝したい。
写真下2枚はアカシジミである。会津若松では、まだ羽化して間もない綺麗な個体ばかりであった。ちなみに、チョウセンアカシジミは、チョウセンアカシジミ属(Coreana)で、アカシジミ属(Japonica)ではない。どちらかと言えば、ウラキンシジミ属(Ussuriana)と近縁である。
只見川
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 200(撮影地: 福島県大沼郡三島町 2012.06.30)
チョウセンアカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 1600(撮影地: 福島県大沼郡三島町 2012.06.30)
産卵するチョウセンアカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 3200 +2EV(撮影地: 福島県大沼郡三島町 2012.06.30)
アカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 800(撮影地:福島県会津若松市 2012.06.30)
アカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 800(撮影地:福島県会津若松市 2012.06.30)
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