栃木県那須塩原市にある池では、この時期クロサンショウウオの卵嚢をたくさん見ることができる。今回の栃木遠征は、これがメインであった。
多くのサンショウウオは透明な卵嚢だが、クロサンショウウオの卵嚢は、写真のように白色不透明でアケビの果実のような形をしており、1つの大きさが握りこぶし程もある。生まれた後、水分を吸って大きくなるのだが、その大きさに驚く。1頭のメスは1対の卵嚢を産み、1つには20-80個の卵が入っている。山形県鶴岡市の気比神社では、クロサンショウウオの卵をカイコの繭に見立ててまつるという。この場所は、何千という卵嚢があり、クロサンショウウオの大規模な繁殖場所であるが、環境破壊による生息場所や産卵場所の減少により全国的に生息数は激減している。撮影したような場所がいつまでも残るよう、我々は環境保全のために努力しなければならない。と同時に、採集者や乱獲者からも守らねばならない。
今回、残念ながら成体の写真は撮れなかったが、かつてクロサンショウウオの幼生は収めている。
クロサンショウウオの卵嚢
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/25秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:栃木県那須塩原市 2012.5.19)
クロサンショウウオの卵嚢
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/25秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:栃木県那須塩原市 2012.5.19)
クロサンショウウオの卵嚢
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/40秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県那須塩原市 2012.5.19)
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