赤城のヒメギフチョウを撮影した後、私のホタルの恩師である矢島稔先生(日本ホタルの会名誉会長)が園長を務める「ぐんま昆虫の森」へ立ち寄った。急ぎ足で生態園等を回り、里山を散策。温室内で群舞する八重山のチョウたちよりも自然の中のチョウを撮りたかったのだが、中途半端な時期なのだろうか、思うほど昆虫たちに出会えない。半ばがっかりしていると、ある一角の草原にだけ、ヒメギフチョウ、ギフチョウと同じ族(ウスバアゲハ亜科)である ウスバアゲハが何頭もゆったりと舞っていた。ウスバアゲハは何度も撮影し、何回もブログに掲載している(里山の蝶(春その2))が、出会うたびに撮りたくなるチョウである。それは、ウスバアゲハが美しいからに他ならないが、一度もその魅力をしっかりと表現できた写真が撮れていないという理由もある。
その草原では、何とアサギマダラも1頭飛んでいた。アサギマダラというと、夏の高原というイメージだが、5月に群馬県の里山で出会うとは思わなかった。群馬で越冬することは考えられないから、早々と南の国から渡ってきたのだと思われる。
ウスバアゲハ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.2 1/3200秒 ISO 200(撮影地:群馬県桐生市「ぐんま昆虫の森」 2012.5.13)
ウスバアゲハ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.2 1/2000秒 ISO 200(撮影地:群馬県桐生市「ぐんま昆虫の森」 2012.5.13)
アサギマダラ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F7.1 1/250秒 ISO 200(撮影地:群馬県桐生市「ぐんま昆虫の森」 2012.5.13)
こんばんは~。
背景のハルジオンのボケがとても美しいですね。
妖精のような蝶が一段と際立って、メルヘンの世界にいるようです。
翅が透けている様子が撮りたくて躍起になっていたので、
この日はこういう演出は考えもしませんでした。
春の蝶に混じったアサギマダラは、不思議な光景でしたね。
うっすさん、こんばんは。
昆虫の写真は、まずは図鑑写真、次に生態写真、そして最後は絵画的写真を目標に撮っていますが、ウスバアゲハは何度も撮っていましたので、そろそろ絵画的写真をと思っておりました。この時、ちょうどウスバアゲハが花畑の中にいましたので、前ボケ、後ボケをいかして撮ってみました。