5月上旬は、トンボ達の羽化の季節である。朝早く池や湿地、田んぼを訪れると、水際の茂みでは、ヤゴから羽化するシーンを観察できる。
昆虫は、不思議である。チョウやカブトムシなどは卵、幼虫、蛹、成虫と姿を変え(完全変態)、トンボは卵、幼虫、蛹を経ずに成虫となる(不完全変態)。カマキリも蛹の期間はないが、幼虫時代から親と似た形で同じ場所に生きているから驚きはしない。しかし、トンボは、水中から出てきて、いきなり違う形に変身するのだから、劇的という他はない。
写真は、ハラビロトンボの羽化と成虫となったメスである。ヤゴから徐々にトンボの体が出てくるというタイミングは外してしまったが、羽化の1シーンに出会えた。
ハラビロトンボの羽化
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200 +1EV(撮影地:静岡県磐田市 2012.4.29)
ハラビロトンボのメス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200(撮影地:静岡県磐田市 2012.4.29)
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