ギンイチモンジセセリ(Leptalina unicolor)は、日当りの良いススキやオギなどの草原に生息するセセリチョウ科のチョウだ。表翅は一様な黒褐色だが、裏翅に1本の銀色のスジがあるのがその名の由来。暖地では、春・夏・晩夏と年3回発生し、春型は銀色のスジが目立ち、夏型はあまり目立たない。昨今、ススキ原などの環境が減りつつある都市近郊では、だんだん見られなくなってきている。東京都ではランク外だが、全国的には準絶滅危惧種(環境省カテゴリ)である。
岐阜、静岡、そして最後に寄った東京都調布市の多摩川河川敷。一部にススキ原があり、ギンイチモンジセセリが生息している。先週はゼロであったが、今回は4頭飛んでいた。飛び方はセセリチョウとは思えないほど弱々しい。他のセセリチョウの仲間は弾丸のようなスピードで飛ぶが、ギンイチモンジセセリは枯れたススキ原の中を地上30cmくらいの高さで、チラチラとツバメシジミのように飛ぶ。移動距離も僅かである。ブログ初登場、初撮影のギンイチモンジセセリ。蛾にも似るが、なかなか愛嬌のあるチョウだ。
この生息地には、3枚目の写真のように、裏翅に2本の銀色のスジがある個体もいる。
ギンイチモンジセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 200(撮影地:東京都調布市 2012.4.29)
ギンイチモンジセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:東京都調布市 2012.4.29)
ギンイチモンジセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 200(撮影地:東京都調布市 2012.4.29)
こんばんは~。
ギンイチモンジにはまだ今年は出会えていません。
ウスバを撮影しに行った時、探したんですけど、
まだ発生していなかったようです。
この綺麗な一文字模様は春限定ですので、
ぜひカメラに収めなければ。
緑の背景に、ギンイチ模様が引き立っていますね。
うっすさん、こんばんは。
ギンイチモンジセセリが飛んでいても、チョウが好きな人でなければ、おそらく見向きもしないでしょう。
でも、全国的には減少しているんでよね。
このような小さなチョウが棲めない環境は、人間にとっても良くないでしょう。