4/21は、日本ホタルの会の談話会であったが、仕事のため欠席。午後、早めに終わったので、これまで撮ったことがなかったチョウを撮影に行く。
目的は、シジミチョウ科のスギタニルリシジミ(Celastrina sugitanii)。
スギタニルリシジミは、1918年、学名にあるようにチョウ研究者の杉谷岩彦氏が、世界で初めて京都の貴船で発見したチョウで、4月中旬~5月上旬までの極めて短い期間にだけ見られる昆虫版スプリング・エフェメラルである。 ルリシジミに似ているが、翅裏は、くすんだ灰色地で黒紋が大きくて不明瞭な白色輪状紋で囲まれている。翅表は、ルリシジミよりも青色が濃い。幼虫はトチノキの花や蕾を食べるために、深山の谷間に生息しており、以前は、東京では奥多摩の一部でしか確認されていなかったが、現在では、高尾などでも普通に見られる。また、トチノキがない相模原市の山間部や丹沢、箱根等にも急速に分布が拡大している。相模原市においては、ミズキとヤマフジ、ハリエンジュを、箱根ではキハダを食樹としているという研究報告がされている。トチノキ非分布域では新食樹に寄主転換することで、分布の拡大を計っているのである。
今日は、あいにく曇り空で気温も低かったため2頭しか発見できず、撮影できたのは1頭だけ。翅も開くことなく、青色の翅表は見ることができなかった。今期、まだチャンスがあるだろうか・・・
スギタニルリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 200(撮影地:神奈川県相模原市 2012.4.21)
スギタニルリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 200(撮影地:神奈川県相模原市 2012.4.21)
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