今年最初の昆虫写真は、アオイトトンボ科のホソミオツネントンボ(Indolestes peregrinus)である。成虫のまま越冬する3種のうちの1種。他はアオイトトンボ科のオツネントンボとイトトンボ科のホソミイトトンボがいる。
ホソミオツネントンボは、夏前後に羽化しそのまま林等に移動して未熟成虫のまま越年する。春になって成熟すると地味な茶色の色から眼も体もきれいなブルーに変わる。ホソミイトトンボもブルーに変わるが、オツネントンボは地味な茶色のままである。ホソミオツネントンボは、昨年6月に未成熟を掲載しているが、越冬後の個体は初掲載である。木の枝に擬態しているつもりなのだろうか。ほとんどの個体は、雑木林の縁の茂みに隠れていた。まだ、越冬後間のない個体でブルーの色が少ないが、あと半月もして田植えが始まる頃には、もっときれいなブルーに変わであろう。田植えの頃に産卵し、産卵後も7~8月頃まで生きているから、ほぼ一年中観察することができる。
東京都にも生息しているが、かなり局所的で絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。一方、撮影した千葉県では、比較的生息地も生息数も多いようで、オツネントンボが絶滅危惧Ⅰ類の最重要保護生物Aランクになっている。
ホソミオツネントンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F11 1/160秒 ISO 250(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)
ホソミオツネントンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)
ホソミオツネントンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)
ホソミオツネントンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)
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