シリーズ 厳冬の霧ヶ峰 その1
ビーナスラインから撮影した冬景色を5回に渡って掲載する。
当ブログをご覧いただいている方々は、そろそろ見飽きているかと思うが、自身では満足できる写真が未だに撮影できていない霧氷。その霧氷を撮るために霧ヶ峰を訪れるのは、通算4回目。午前2時半に起床したが、正直言って行くか行くまいか迷った。腰痛は治ってきたが、もう少し寝たい。行ってもカラ振りなら、また落ち込むだけ。しかし、今までにない霧氷があったら・・・いくら天気図と睨めっこしても、結局は行って見なければわからない。行かないで後悔するよりも、一か八か出かけることにした。
中央道諏訪ICを午前5時半に降り上諏訪ルートで向かうが、かなりの積雪があり、まだ真っ暗な山道で夏用タイヤにチェーンを付ける事になった。久しぶりの雪道だが、対向車が来ないので比較的快調に進む。霧の駅を左折し、迷わず八島湿原の駐車場まで突き進む。タイヤの跡はない。新雪の上を最初に滑るスキーのような楽しさにも似るが、運転は慎重だ。後には舞い上がる粉雪。駐車場に着くと、日の出時刻。雲の切れ間から青い空も見える。そして眼下には、広大な霧氷林。
早速、前回(寒いだけで霧氷はなく、1枚も撮影しなかった昨年12月24日)にロケハンした和田峠方面へ歩き始める。しかし、ビーナスラインの車両通行止めのゲートを越えた途端、脚が膝上まで雪に埋まる。積雪70cmはあるだろうか。 50m歩くと息切れがする。気温マイナス15℃の中、汗がにじむ。このまま引き下がるわけにはいかないと思いながら何とか300m進んだが、ダウン。大誤算である。
今回、目指すロケーションの場所まで行くことを諦めてしまい、また、完全な霧氷ではなく、霧氷50%、着雪50%の光景ではあったが、昨年12月10日に訪れた時の「初冬の霧ヶ峰」とは違う、厳冬期ならではの美しい冬景色に出会えたことに感謝したい。途中でチェーンが壊れてしまい、冷や冷やしながらの下山。今シーズン最後となる霧氷を求める旅の結果に、ひとまず自己満足70点を付けようと思う・・・つづく。
厳冬のビーナスライン
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F14 1/20秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県下諏訪町 2012.1.28 7:15)
厳冬の鷲ヶ峰
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F22 1/15秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:長野県下諏訪町 2012.1.28 7:38)
厳冬の霧ヶ峰
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F22 1/15秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:長野県諏訪市霧ヶ峰 2012.1.28 8:22)
こんにちは。
朝の葛藤。何となくお気持ちはわかります。悩んでも結局、行ってしまうご性格ですよね。
チェーンが壊れたとのこと。無事のご帰還が何よりでした。どうぞこれからも安全運転でお気をつけ下さい。
ご苦労の結果の霧氷の写真。素晴らしいですよ。大拍手です。
多摩NTの住人様、早速ご覧いただきありがとうございます。
行けば必ず撮れるものであれば、迷うことなく出かけますが、行ってみなければ分からない状況ですと、やはり悩みます。今回は、行ってみて良かったと思える結果でした。
右前輪の片方ですが、チェーンが壊れたのには、驚きました。車山から白樺湖まで、ローギアで時速20km、ブレーキを踏まないように降りてきました。新しいチェーンを買う余裕はないので、これで今シーズンの冬山遠征は最後になると思います。来シーズンは、スタッドレスにしようと思います。
こんばんは。
大変な思いをされた撮影だったのですね。
無事帰宅されて本当に良かったですね。
朝の光を受けた山の斜面の樹々の冬景色
とても素晴らしいです。
このようなお写真、厳しい寒さの中をいらしたからこそ
撮れたお写真だと思います。
素敵なお写真を見せて頂きありがとうございました。
granma様、こんばんは。
多少の積雪は覚悟していましたが、思ったより積もっていて慌ててしまいました。
1枚目の写真は、私が歩いたビーナスラインを振り返って撮ったものです。私だけの足跡が続いています。
過信は禁物ですが、そろそろチェーンの付け外しが面倒で、時間ももったいないので、来シーズンからは絶対にスタッドレスタイヤにしようと思います。
今回の掲載写真は導入ですので、よろしければ次回もご覧いただければ幸甚です。