シリーズ 初冬の霧ヶ峰 その5
風景でも昆虫でも、写真を撮りに行く前にはイメージトレーニングを欠かさないが、風景の場合は、対象物があっても気象条件でダメだったり、或いはイメージする景観そのものが無いかで、イメージ通りの写真が撮れることは少ない。そんな時は行き当たりばったりで、この風景は美しいと思ったら、その気持ちを大切にして感覚だけで撮る。今回の旅もそれに近い。貧弱な感性の引き出しを全開にして歩き回る。少しでもきれいだと思ったら、とりあえず撮ってみる。とにかく撮ってみる。
このカラマツ林も、そんな1枚だ。その場で、幹の配置やバランスなどの建設的構図をじっくりと考える余裕などないから、直感に従う。
朝の凛とした空気が漂うカラマツ林。初冬とは言え、霧ヶ峰の冬の厳しさが伺えるが、今は静寂に包まれ時が止まったようだ。時折響くシカの泣き声が時の刻みを呼び覚ます。一瞬の中に永遠を感じることができる空間に迷い込んだようである・・・つづく。
初冬のカラマツ林
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F22 1/4秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県諏訪市霧ヶ峰 2011.12.10)
こんばんは。
静寂の中にカラマツの林立する姿、寒さに耐えているように見えます。真っ直ぐに立つ姿に強さも感じられます。
granma様、こんにちは。
今週末は、腰痛と腹痛で動けないでおります。悔しい限りです。
さて、自然の造形には、不規則と規則性の幾何学的な美しさを感じます。
このカラマツ林には、「時」の永遠さも感じました。