青梅市のゲンジボタルも生息する渓流で、あるトンボの生息調査をするべく待機していた。鬱蒼とした林内を流れているため、16時を過ぎるとかなり暗い感じだ。すると林道脇にトンボが飛び、すぐに木の枝に止まった。ミルンヤンマである。ミルンヤンマ(Planaeschna milnei)は、7cmほどでの中型のヤンマで、腹部が少しくびれているのが特徴。丘陵地や山地の流れの緩やかな渓流などに生息している。色合いはオニヤンマ(オニヤンマ科)に似ているが、ヤンマ科であるミルンヤンマは特に複眼が大きく形も違っている。良く見ると、前半分が水色で後ろ半分が緑色の奇麗な複眼である。
今回、トンボの撮影で初めてカメラを三脚に固定してスローシンクロ撮影をしてみた。普通にストロボを焚いたのでは、被写体は奇麗に写るが、背景が暗くなってしまう。スローシンクロは、背景も奇麗に撮れるが、シャッタースピードが遅くなるので三脚が必須だ。
結局、青梅市の渓流では目当てのトンボは現れず、別の場所へ移動。到着した時は、もうかなり暗くなっていたが、そこでも小川の上をミルンヤンマ数頭が盛んに飛びまわっていた。湿地の上では、カトリヤンマも見られた。 18時半まで待機したが、他のトンボは見られなかった。肉眼では近寄ってこなければ分からないほど、ほとんど真っ暗な状態でも、ミルンヤンマは飛びまわっていた。
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ミルンヤンマ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/30秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(撮影地:東京都青梅市 2011.9.10)
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ミルンヤンマ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/13秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(撮影地:東京都青梅市 2011.9.10)
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ミルンヤンマ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F4.5 1/80秒 ISO 3200(撮影地:東京都青梅市 2011.9.10)
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ミルンヤンマ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F4.5 1/13秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(撮影地:東京都青梅市 2011.9.10)
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