ムツアカネ(Sympetrum danae)は、アカネに属しているが、オスは成熟しても赤くならず黒色化する「黒い赤とんぼ」である。体長は3cmほどで、最小のヒメアカネより少し大きい。北海道、秋田、岩手、福島、群馬、新潟、長野、岐阜の各県にのみ分布し、北海道と東北意外では、山岳地帯でしか見ることができない。名前は、陸奥のような寒冷地に多く生息していることに由来すると思われるが、青森県では絶滅とされている。
北八ヶ岳の苔むした森の中にある池と湿地(標高2,152m)には、ムツアカネが生息している。午前6時、気温10℃。まだ、朝露をまとって草むらの中に隠れていたが、やがて朝日が差し始めると、葉の上で体を温め、飛び立っていった。ムツアカネのオスは写真のように黒いが、メスは成熟しても黒くならない。翅の基部が黄色いのが特徴である。
この日は、中央道諏訪ICから北八ヶ岳へ入り、その後、八千穂高原自然園に寄り、清里経由で中央道長坂IC~勝沼ICへ。そして甲州市の笠取山麓にある一の瀬高原へ。続いて、そのまま青梅街道を走って青梅市内の渓流、最後はあきる野市内の小川へ寄り、帰宅。移動距離450km、17時間の旅であったが、4つの撮影目的のうちムツアカネの撮影1つしか叶わなかった。
ムツアカネ(オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/320秒 ISO 250 +1EV(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネ(オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/400秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネ(オス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/320秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネ(未成熟のオス)
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO 250 +1 2/3EV(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネ(メス)
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/160秒 ISO 320(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネ(メス)
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/160秒 ISO 640 +2/3EV(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネ(メス)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 1/800秒 ISO 200(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
ムツアカネの生息地(撮影地:長野県茅野市 2011.9.10)
こんばんは~。
おー、これが赤くならない赤とんぼですか~。
ヒメアカネよりちょっと大きいくらいとは、
小さいんですね。
朝露に濡れた姿が、秋のトンボだなぁと感じます。
茅野市ですか。
白樺湖、車山あたりにもいるのかな?
うっすさん、こんばんは。
ムツアカネは、黒いのですぐに見つけましたが、思っていたより小さくて驚きました。
八島湿原には、生息していると聞いたことがありますが、定かではありません。
乗鞍の池には、いるようです。