ハッチョウトンボ(Nannophya pygmaea)は、翅長さは15mm、体長2cmほどで日本一小さなトンボとして知られ、世界的にも最小の部類に入る。最後の写真は、30数年前に採集して研究用として標本にしたハッチョウトンボのオスとメスだが、脇に一円玉を置いて比較すると、その小ささが分かると思う。
ハッチョウトンボは、尾瀬ヶ原に多く生息しており、エゾトンボ科のように高地性のトンボのように思われるが、青森県から鹿児島県に至る本州、四国、九州に分布し、平地から丘陵地・低山地にかけての湿地や湿原、休耕田などに生息している。尾瀬ヶ原のような高地の湿原での生息は、むしろ珍しい。ただし、生息地は局所的で、近年の開発や環境汚染により著しくその数を減少させている。環境省指定の指標昆虫10種の一つであり、県によっては絶滅危惧種にランクされている。
4枚の写真は、尾瀬ヶ原で撮影した真っ赤に色づいたオスのハッチョウトンボである。あまりの小ささに、最初、気が付かなかった程である。まだ発生初期なのだろうか、メスは1頭も確認できなかった。
ハッチョウトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/500秒 ISO 200 (撮影地:群馬県利根郡片品村 2011.7.9)
ハッチョウトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/500秒 ISO 200 (撮影地:群馬県利根郡片品村 2011.7.9)
ハッチョウトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/1000秒 ISO 200 (撮影地:群馬県利根郡片品村 2011.7.9)
ハッチョウトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/800秒 ISO 200 (撮影地:群馬県利根郡片品村 2011.7.9)
ハッチョウトンボ(標本)
こんばんは~。
おー、さすが!
背景のボケが美しいですね。
私のレンズではここまでぼかせませんでした。
発光もとても美しいですね。
ハッチョウトンボの解説HPを見ていたら、
メスは10時ごろから日がさしている状態の時、産卵場所をもとめて湿地にやってくるみたいなことが書いてありました。
もしかしたら、時間的に早かったのかもしれませんね。
ハッチョウトンボ、まだ写真を始めていない前に
尾瀬に行った時ガイドの方に教えて頂いて見たことがあります。
緑の草の中で、小さく真っ赤で綺麗ですね。
メスの習性を知っていれば、もしかしたら出会えたかもしれませんね。ちょっと残念。
写真ですが、実は気持ちが舞い上がってしまい、F8まで絞って撮るつもりが、F2.8の開放で撮っていたのです。
幸い、背景のボケが美しく、またシャッタースピードが速かったので、ブレない写真になりましたが、ピントがかなり浅い写真になってしまいました。こちらも、残念!
granma様、こんばんは。
木道を行き過ぎる方々は、誰ひとりハッチョウトンボに気づかないようでした。
「何の写真を・・・」と聞かれてお答えすると、初めて見るハッチョウトンボの
小ささに驚いていました。
遠くから見ると可愛いトンボです。