観察のために飼育しているヒメボタルの孵化が始まった。ホタルの研究や観察は、生息地で行うのが基本だが、こうした卵の成長過程や孵化は、飼育して初めて分かることが多い。というより、飼育しなければ分からない。
3頭のヒメボタルのメスが産卵したが、うち1頭の卵は無精卵で、残り2頭分(AとBとする)の卵が孵化した。Aは6/6に産卵、21日目に Bは6/10に産卵、19日目に孵化。積算温度は、どちらも約435度日であった。
ゲンジボタルの場合は、卵がだんだんと黒くなるので(卵の中の幼虫が見える)孵化が間近であるかどうかが分かるが。ヒメボタルの場合は、最初から最後まで卵はレモン色のままである。孵化した幼虫(およそ1.4mm)を見て分かったが、幼虫には模様がなく、レモン色であるためだ。孵化して2日ほどすると、少し茶色に色づいてくる。
興味深いことがある。AもBも、それぞれ同日に孵化したが、3つ孵化しない卵がある。4日経過しても変化がない。発光しているので死んではいない。
クロマドボタルでは、産卵後一カ月で孵化するものと、秋になってから孵化するものが混在しているという。ヒメボタルの場合も、十分考えられる。今後、慎重に観察を続けたいと思う。
孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1.6秒 ISO 3200 (2011.6.29)
孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1/15秒 ISO 3200 (2011.6.29)
孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1/10秒 ISO 3200 (2011.6.29)
孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1/10秒 ISO 3200 (2011.6.29)
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