ゼフィルス(Zephyrus)。何と素敵な響きであろうか。ギリシャ語だが、語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロス(Zephyros)。実は、樹上性のシジミチョウの一群(ミドリシジミ亜科)をゼフィルスと呼んでいる。かつては分類学上の呼称であったが、現在でもそのまま使っている。
ゼフィルスは、日本には25種が生息しているが、本州では6月から7月にかけて年に一度のみ出現し、卵で越冬する。オスは、木の枝の先端などで縄張りを張り、同種のゼフィルスのオスが進入して来ると追いかけて縄張りから排除する習性を持っている。どのゼフィルスも翅の裏またが表が美しく、特にミドリシジミ属の美しさは格別で人気の的である。
掲載した2種アカシジミ(Japonica lutea)とミズイロオナガシジミ(Antigius attilia)もゼフィルスである。これらは平地性のゼフィルス(アカシジミ,ウラナミアカシジミ,ミズイロオナガシジミ,ウラゴマダラシジミ,ミドリシジミ,オオミドリシジミ)で、ミドリシジミを除く5種はクヌギやコナラ等の雑木林に生息し、栗の花等によく訪れる。
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アカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 1000 (撮影地:埼玉県入間市 2011.6.15)
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アカシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 500 (撮影地:埼玉県入間市 2011.6.15)
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ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 3200 (撮影地:埼玉県入間市 2011.6.18)
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ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/200秒 ISO 3200 (撮影地:埼玉県入間市 2011.6.18)
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こんばんは~。
おー、ゼフィルス、(゚∀゚)キターって感じですね。
おめでとうございます。
アカシジミやミズイロオナガが比較的出会い易いと言いますが、
やっぱり出会えると格別にうれしいものです。
アカシジミはまだ今年は出会えておりません。
グリーンの世界にひっそりと佇むミズイロオナガ。
かわいいですね^^
※ミズイロオナガの写真の題名がアカシジミになっておりますよ~。
うっすさん、こんばんは。
ミズイロオナガの写真の題名、直しました。ありがとうございます。
ミズイロオナガは、暗い所にいて、ストロボを使うのは可愛そうなので、そのまま撮りました。ISOが3200でしたので、やはり画質が悪いですね。ちょっと残念です。
本日ミドリシジミを掲載する予定でしたが、新聞社の取材があり、今帰宅しましたので、掲載は明日にします。