アオヤンマ(Aeschnophlebia longistigma Selys)は、これまで図鑑でしか見た事がなかった憧れのヤンマの1種。平地や丘陵地にある写真のようなアシなど抽水植物が繁茂した池や沼に生息しているが、東京や今回撮影した千葉県では、絶滅危惧ⅠB類(近い将来、野生での絶滅の危険性が高い)にランクされ、県によっては絶滅するなど、全国的に数が少なくなっている。
土曜日の昼に自宅を出発。千葉県勝浦市においてゲンジボタルの観察を深夜0時まで行った。雨は止み、絶好の観察日和。ホタルもたくさん飛んでくれて、良い写真も撮れたが、メスの産卵の様子を観察している時に足を滑らせ膝から下が川の中へ。着替えもなく、濡れたまま次の目的地であるオオモノサシトンボの生息地へ移動。冷たさに眠気も飛び、エアコン29℃で走る。午前2時に着いた時には、幸いズボンは乾いていた。2時間の仮眠をとり、4時から出動。車を止めた沼の脇の空き地では、早朝にも関わらずイトトンボ数種が飛び交っていた。目的を達成し、帰ろうとしたところ、アシの間をぬって飛ぶ緑色のトンボ。アオヤンマである。しかも、10頭ほどが見え隠れしている!
アオヤンマのオス同士の激しい空中戦、そうかと思えば、アシの間を低空飛翔し、メスを見つけては雑木林に連れ去っていく。こんな様子が、沼のあちこちで見られるのである。しばらくすると、1頭が私の方へ。頭上を旋回して虫を捉え、草むらへ。再び飛び立つと、今度はクモの巣へ。クモの巣からクモを捉えて食べる。翅と体についたクモの糸をもがいて取っていた。
アオヤンマの生息地
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 200 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
アシの間を飛ぶアオヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
アオヤンマのオスとメス
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
アオヤンマのオスとメス
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
アオヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
アオヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 800 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
アオヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 500 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
クモの糸を取るアオヤンマ
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM
絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 500 (撮影地:千葉県 2011.6.12)
こんばんは~。
私もアオヤンマは図鑑でしか見たことがありません。
偶然とはいえ、いい絵が撮れて最高ですね。
アップの写真、すごく透明感のある緑なんですね。
これは魅了されてしまいますね。
川に足を滑らせてしまったとのこと、カメラが無事でよかったです。
アオヤンマの生息を少しは期待していたのですが、あれほど飛んでいるとは思いませんでした。未だに興奮冷めやらぬと言った感じです。興奮は、アオヤンマもそうなのですが、自然度の極めて高い沼に対してもです。虫好きには、たまりません!
いつも、虫を追いかけていると、見失ったらたいへんなので、足元を一切気にしません。そのため、今回は川へ落ちてしまいました。どんなことがあっても、カメラは守ります!