ジャコウアゲハ(Atrophaneura alcinous)は、オスの成虫が腹端から麝香(じゃこう)のような匂いをさせることに由来する。メスは写真のように明るい褐色で、オスは光沢のある黒色をしている。写真のジャコウアゲハのメスは、羽化の失敗か、何かに襲われたのか、左の後翅が無かったが、それでも普通に飛び去っていった。
ジャコウアゲハの食草の一つはウマノスズクサであるが、草刈りによってすべて刈られることが多く、一時期、ジャコウアゲハが乱舞していた多摩川の土手でも、最近ではその数が減っているように思う。今回見かけた場所でも秋と春に草刈りが行われ、ウマノスズクサが壊滅状態になったため、ジャコウアゲハの数が少なくなっている。
ジャコウアゲハ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 800(撮影地:埼玉県所沢市 2011.5.21)
ジャコウアゲハ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(撮影地:埼玉県所沢市 2011.5.21)
コメントする