ヤマサナエ(Asiagomphus melaenops)は、アジアサナエ属のサナエトンボで、主として丘陵地や低山地の流れに生息している。 写真のヤマサナエのメスは、羽化後、ようやく体が固まってきた頃なのだろう。飛び方はまだ弱々しく、すぐに草木につかまって休んでいた。 ヤマサナエは、高くまで飛び上がり、はるか上方の梢に止まったりしている。 メスはオスとくらべて胴体がやや太めで、オスはメスより腹端が幅広いのが特徴である。東京都レッドリスト(2010年版)においては、絶滅危惧ⅠB類にランクされており、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種類である。
ヤマサナエ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.14)
ヤマサナエ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 500(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.14)
黄色と黒の組み合わせってカッコイイですね。
見てみたいです。
うっすさん、こんばんは。同定の苦手なサナエトンボなのですが、このサナエトンボもヤマサナエによく似ていて、更に地域によって模様に差があるなど、その区別が難しい種です。
各地で生息域が狭くなっていると聞きますので、環境保全をしなければ、東京では見られなくなってしまうかもしれませんね。
こんばんは。はじめまして。不躾な書き込みで大変失礼であることを前もってお詫びいたします。お写真のアジアサナエ♀は、キイロサナエ♀最大の特徴である顕著な産卵管が確認できませんので、ヤマサナエと思われます。特に一枚目のような角度で撮影されますと、キイロサナエの産卵管は非常に目立ちますのでわかります。
七姉妹屋様、ご教授いただき心より感謝申し上げます。
サナエトンボの同定は難しく、今回も随分悩みました。当該サナエトンボは、当初よりヤマサナエの可能性が高いとは思っておりましたが、キイロサナエの特徴も持っておりました。いくつかの特徴から地域特性によるものを省き、安易にキイロサナエと断定いたしました。もう一度、撮影現場で当該サナエトンボを観察してから、訂正すべき場合は訂正したいと思います。ありがとうございました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
七姉妹屋様、写真のサナエトンボは、調査の結果、ヤマサナエのメスと判明いたしましたので、記事および表記を訂正いたしました。ありがとうございました。