アオバセセリは、水分を得やすい谷筋などに生育するアワブキ科のアワブキやヤマビワを食草としているため、山間部の渓流沿いで見られる。この日は、1週間前に比べてアオバセセリの数は格段に多くなっていた。
アオバセセリは、主に朝夕に活動し、地面で吸水したり訪花する。また動物の排泄物にも寄ってくるが、この場合は、自分の排泄物をかけて成分を溶解させてそれを吸う行動が見られる。これは、セセリチョウ類やタテハチョウ類等に見られる「吸い戻し行動」と言われている。写真の3枚目がそれに当たるが、動物の排泄物が写真に写らぬように人為的に石で隠しても、盛んに集まってきた。羽化したばかりのオスが、早く成熟するように排泄物からミネラル(ナトリウムイオン、あるいは窒素成分)を補給していると言われているが、正確なことは分かっていない。
アオバセセリ(吸蜜)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640 +2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.14)
アオバセセリ(吸水)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/100秒 ISO 3200 +2/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.14)
アオバセセリ(吸い戻し行動)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 3200(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.14)
こんばんは~。
このチョウは未だお目にかかったことがありません。
今週末に探しに行こうかと思っておりました。
狙いは渓流沿いなんですね。
ハンミョウと一緒に一石二鳥となればいいのですが(笑)
オスがミネラル補給に動物の排泄物や汗に寄ってくるのは知っていましたが、
吸い戻し行動というのは、初めて知りました。
そんなシーンも見れればいいなー。
アオバセセリとハンミョウに会えるといいですね。お写真、楽しみにしております。